ラール

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のラールのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ロンドンのチェコ亡命政府から派遣された2人が親衛隊大将のラインハルト・ハイドリヒを暗殺するという内容はあらすじと史実で知っていたが、重要なのはそこからで、ハイドリヒはかろうじて殺せたものの、その報復として主人公たちの協力者を含む数千人のチェコ人がナチに殺されたというのがこの映画の描きたかった真実だと思う。
劇中にはナチの占領軍にチェコ側のレジスタンスを通報する人や、報復を恐れてハイドリヒ暗殺に反対する人もいたが、ドイツ軍によって完全に封鎖されて逃げ道の無いプラハを見てると、彼らを裏切り者や臆病者と決め付けるのは、後世の人間の傲慢だとも思った。
銃撃や拷問のシーンの迫力は凄まじかったが、それにかき消されないほど重いストーリーがあり、それを考えると邦題は若干軽く感じる。
ラール

ラール