鋼鉄隊長

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦の鋼鉄隊長のレビュー・感想・評価

3.0
テアトル梅田にて鑑賞。

【あらすじ】
1941年、秘密裏にチェコに降り立ったパラシュート隊員たちはナチスのNo.3ラインハルト・ハイドリヒの暗殺を決行する…。

娯楽作品のような題名だが、史実を物悲しく淡々と描いていた。前半はあえて直接的な暴力描写を避けることで、後半での暴力シーンの衝撃が強まり、ナチスが血眼になって暗殺作戦の首謀者を探して躍起になっている様子が良くわかった。また、終盤にチラッとシェイクスピアの『ジュリアス・シーザー』が映るショットは、演出としては下手だが強いメッセージ性を感じた。
エンスラポイド作戦(類人猿作戦)はハイドリヒ暗殺を目的とする一方で、ナチスによる虐殺を引き起こすことでチェコ国内のナチスに対する不満を爆発させる目的もあったとされている。そういった背景が描かれていても良かったかもしれない。
鋼鉄隊長

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