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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のmisuzuのレビュー・感想・評価

4.0
チェコ(スロヴァキアを含む)の特殊部隊による、ナチスの将校ラインハルト・ハイドリヒ暗殺を描いた作品。
公開中の『ダンケルク』と同じく第2次大戦時の史実を元にした映画ですが、こちらは登場人物も全て実在の人物となっています。

私は以前オーストラリアに短期留学していたことがあるのですが、人種に関係なくクラス全員の仲が良く、放課後や週末にみんなで出かけることも少なからずありました。
同じクラスのドイツ人の男の子が見つけてきたバイエルン風のパブにみんなで行ったことがあり、その中には同じクラスのチェコ人の男の子とスロヴァキア人の女の子もいました。
スロヴァキア人の子がドイツ人の子に、素敵なお店を見つけてくれてありがとう!と言っていて、それは私にとっても留学中の楽しかった思い出のひとつになっています。
そんなエピソードを思い出したのは、今は友達として付き合えているドイツとチェコ、スロヴァキアの人達(もちろん人それぞれではありますが)が、70年ほど前には敵味方として戦っていたという事実を知ったからに他なりません。
しかし、多くの罪のない人達が犠牲となり、また命を賭けて戦った人達がいたからこそ私はオーストラリアで平和な光景を目にできたのだと思います。
もしこの映画に登場するレジスタンスの人達に声をかけられるなら、あなた達の行為はひとつも無駄にならなかったと伝えたいです。
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