観ているのが苦しい、、何ともいたたまれない。
ナチスの高官ハイドリヒ暗殺の特命を、イギリスのチェコ亡命政府から受けた七人。
空からチェコに侵入した二人を中心に描かれる。ナチスに見つからないかの恐怖の中、地元の反ナチス組織と合流しその日を待つ。決して綿密な計画ではないので、ヒヤヒヤする。
意外にもクライマックスかと思った暗殺の場面は映画の中盤にやってくる。
でも、この映画はここからが描きたかった事だろう。
ハインリヒをたとえ暗殺できたとしても、ナチス支配が変わらない以上、その報復は十分考えられる。地元の反ナチス組織のリーダーはそれを怖れて反対している。
果たしてこの作戦は意味があったのか?これは本当に難しい問いだと思う。
当時のチェコの微妙な立場。その後の歴史はもう分かっているので、意味があったと思われるけれど、それにしてもあまりにも犠牲は大きい。複雑な気持ちになる。
いろいろ考えさせられる作品でした。