ISHU

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のISHUのレビュー・感想・評価

4.0
チェコ語であったらきっと星5つ。

何を恐れるのか?という問いに対するチェコスロバキアが地図から消されてしまうこと、との答えが悲痛。実際にかつてあったのだ。かつてドイツに侵略され、地名さえドイツ語に変えられ、強制的にドイツ語を話させられた歴史を持つこの国の研究者である先生達のお話を聞くと、なおさらこの映画におけるチェコ(スロバキア)語が英語に置き換えられている事が残念でならない。

かつて日本も近隣諸国に対して同じような仕打ちをしていたことも思い出させられる。支配国から見た暗殺者は、地元民からしたら英雄。美談のようなタイトルになってるけど、しかしそこには家族が皆殺しにされるかもしれない、決死の覚悟があったことを忘れてはならない。作戦後の拷問が辛くって思わず目を背けてしまった。未来ある青年たちのが命をなげうってまで守ろうとしたもの。「国」という概念と、その源にあるものに想いを馳せずにはいられない。あと日本の特攻隊との違い。
ISHU

ISHU