2017年9月、劇場にて鑑賞。
大変見応えがあったサスペンスアクション。
パラシュートで敵地に降下しナチの大物を暗殺する
というまるで冒険小説の様なストーリー。
中世の雰囲気が漂う美しいプラハを舞台に
終始重くスリリングな展開を見せる。
暗殺実行時の思わぬハプニングを含めて目が離せない。
最後の銃撃戦は本当に凄まじい迫力だった。
暗殺部隊はまるでアラモ砦に立て籠もった英雄か殉教者
の様に映る。
ただし見終わった後、極上の娯楽大作だったな〜とは思わない。
ナチの大物をやっつけたぞ〜万歳、とはならない。
ただ悲しく、切なく、やるせない気持ちだけが残る。
暗殺の代償はあまりに大きく事件とは無関係の
膨大な数の住民が報復で殺されることになった。
この暗殺を計画した偉い人たちはナチがまさか
これほどの報復に及ぶとは思わなかったのだろう。
いったい何のための暗殺だったのか、疑問だけが残る。