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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦のSUIのレビュー・感想・評価

4.0
チェコを震撼させ、ユダヤ掃討を決めたナチス第3の男ハイドリヒを暗殺するための類人猿作戦、その実行犯に焦点を当てている。
キリアン・マーフィーの覚悟を決めた姿と、独特の醒めた眼差しはしびれるほどカッコいい。

難点を挙げるとしたら、唯一の標的であるハイドリヒの面相が分からないこと。襲撃場面でも標的がどいつだかわからず、いまいち緊迫感が得られなかった。
実行直前のヤンの、緊張に耐えられずパニックに陥るシーンが見ているこっちにも伝播するほどの緊張感だったので、その乖離はことさら大きく感じてしまう。
もう一つは、キリアン・マーフィー演じるヨゼフの相方となるレンカがおばあちゃんにしか見えない女優さんだったこと。
ナチス兵にヨゼフたちが潜んでいるところを感づかれそうになった時、さりげなく美脚を晒すことで危機を回避させるほどの機転を利かせることのできる聡明なヒロイン。なのに見た目がおばあちゃん。
実際はキリアンと同い年の女優さんらしいし、きれいな人だとは思うけど、ちょっと老けすぎかなと…。

こういうはじめから勝ち目のない自決戦は日本人には馴染みがあるし、琴線にぶっ刺さる。
史実を基にしているなら尚更だ。