戦争映画とも違う、なんというか、人間の考え方感じ方を見せてくれる映画だった。ナチの悪者を暗殺して「やったぜ!彼らは英雄だ!」って映画じゃない。邦題付けた奴出てこいマジで。
ハイドリヒ暗殺事件については結末までよーく知っている。それでも没頭して観ることができた。
音楽がほとんどなく、終始重苦しさと緊迫感が続く。物語は淡々と進んでいくけども、レジスタンスという立場を追っているがゆえに観ている側も常に緊張感を持たされる。
重大なシーンの撮られ方が絵画的で、特にラストシーンの美しさたるや。
あと登場武器がなかなか渋い。前の大戦時代から活躍する老兵M1903やフロンマーストップ、これでもかとGPMGみを出してくれるMG34、二線級部隊でしか見られないMP28、案の定…なSTENなどなど。細かいところも手が込んでいて好きです。