ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦の作品情報・感想・評価 - 67ページ目

「ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦」に投稿された感想・評価

S

Sの感想・評価

3.8
「命に変えても任務を果たす」という立場に立ったことがないので、大抵どんな映画でも入り込んだつもりで客観視しているところがありますが、この映画の登場人物達はちゃんと怖がるので、説得力がハンパなかったです。たまにエモーショナルな見せ方をしつつも、リアリティのレベルは下げないバランスの取り方が絶妙だと思いました。
試写会鑑賞して来ました。

遠くもない過去の実話である事に驚きました(歴史苦手です…泣)
想像以上にアクションシーン迫力が凄くて「戦争」について色々と考えさせられる映画でした。ラスト30分は緊迫した場面の連続で感涙しました。
悲惨な話ですが実話という事がショックでした、無謀な計画で結果はわかっていたんでしょうが、それでも決行しなければならない程の限界だったんだと思うとやりきれないです、平和の今、やらなければならないことが絶対あります。 9日21時 埼玉イチロー。
試写会で鑑賞しました。とても面白かったです。前半と後半ではまったく違う映画でした。その転換がまた見事です。義士もの、忠臣蔵的なイメージも感じられる映画でした。お勧めです。
せりな

せりなの感想・評価

4.0
試写会にて。

ナチス占領下のチェコでの辛い時代を国を守る為に必死で生きた人たちの話。

見ていて辛いシーンが多いし、実話ベースの話なのでナチス政権が何をしていたか知るにはよい切っ掛けになると思います。
凄惨なシーンも多いけど映画としての完成度も高くて、映像として美しいシーンもあります。
突撃部隊の彼らの苦悩や作戦実行の為の強い意志など、心理描写も丁寧に感じました。

あと、キリアン・マーフィーの青い目の美しさが際立つシーンがあるだけど、戦争の物悲しさが伝わってきて凄く印象に残ってる。
国を守る為に犠牲になった彼らがのあらゆる感情がセリフはないんだけど映像から感じ取れるシーンでした。

ラストの数分間に凄く感情を揺さぶられました。
辛いけど見て良かったです。

もうちょっと思う事があるか加筆。
今のチェコ人の祖はスラブ系民族とされてて、ハンガリー、ポーランド、ハプスブルク家と何度も侵略をされている歴史がある。
ミュシャ展でも感じたことだけど、他国の侵略を何度も経験してる土地柄愛国心が強い人が多かったのかなと思った。
駅の花壇を上空から見るとチェコの国旗になってるエピソードとか自分たちの国に対する誇りみたいなのを感じる。
だから生きて帰れるとは思えない作戦を実行できたのかな?
それでも死にたくないっていう感情との間で揺れ動いてい人物描写がよりリアルに感じたのかもしれない。

試写状の時間より早くトークショーが始まってて半分くらいしか海老名さんのお話を聞けてなかったんだけど記事を読んで内容を把握。遺体が確認されないと戦争孤児の認定が下りなかったのは知らなかった。戦後の混乱の中で大変な思いをした孤児たちが沢山いたのかと思うと、本当に戦争は良くない。市民たちが辛い思いをするだけだよ。
2度と繰り返されませんように…
正義という幻想が、あらゆる暴力を許した時代


試写会にて鑑賞。
この作品が描いているエンスラポイド作戦が初めて映画化されたのは、大戦中の1943年とのことで、当時は反ナチス映画としての上映だった。
同じ題材を描いていたとしても、当時と今では受け取るべきメッセージは大きく違っている。

本作のストーリーを表面的にいえば、「暴虐を尽くしたナチス・ドイツに対抗して勇敢に戦ったチェコ人部隊の実話」ということになるけれども、現代の私たちがそういった善悪に偏った見方をするのは、あまりに前時代的だと思う。

私たちはこの史実を感情のはけ口として観るのではなく、本当の教訓として戒めるべきである。
MILKBOY

MILKBOYの感想・評価

3.6
filmarksの試写会で鑑賞させていただきました。

戦争とは縁遠い今の日本で生活をしているので、映画に描かれた愛国心という部分に関してはあまり理解することができなかったのですが、自分の命を賭してでも守るべきもののために闘う。そういう犠牲の上で今があるということを忘れてはいけないのだなと改めて気付かされました。

ハクソーリッジのように派手さはなく、英雄譚でもないのですが、とても素晴らしい作品だと思いました。
shiron

shironの感想・評価

5.0
邦題から、バリバリの精鋭部隊が暗殺計画を遂行した裏側を描くハードボイルドな映画をイメージしていましたが、
それよりも、作戦に青春を捧げた若者たちの葛藤と、彼らを支援した人々を描いた映画でした。
戦争なんて、ひとっっつも良いことない!!
戦争の全てが、不毛で馬鹿らしいと再確認できる作品です。

「成功したとしても、ヘタすりゃチェコの国が無くなりかねない。」と仲間のレジスタンスに反対されるような暗殺計画に、所詮戦争なんて政治的な国と国との駆け引きでしかないと感じました。
そして、最前線で犠牲になるのは市民たち。
それを半ば知りつつ任務を遂行する主人公たち。


ストーリーは歴史的事実なので、ネタバレは無いようなものですが、結末を知らずにご覧になる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方は2回観るのが正解かもしれません。
トークゲストの海老名香葉子さんは2回ご覧になったそうで「2回目は最初から泣き通しで、涙が止まらなかった。」と、おっしゃってました。
確かに。実際に映画を観て納得。

とても丁寧に描かれているので、1回目は人物達に引き込まれ、彼らの目線から史実を一緒に追うような感覚になります。
おそらく2回目は、初めからカウントダウンを意識するので、彼らのかけがえのない日々を追うことになるのではないでしょうか?
そりゃ〜涙が止まらないし、戦争さえ無ければ!!と思わずにはいられないでしょう。゚(゚´Д`゚)゚。
(戦争があったから出逢えたとは思いたくない)


戦いのシーンは臨場感があって、思わず目を背けたくなりますが、
戦時中を語る人が減り、そのままにしておくと風化していくであろう大戦の出来事から目を背けない…それが平和な時代に生きる私の、最低限の責任ような気がして最後まで見届けました。
それに、今も紛争の只中にある地域もあるのですから、せめて、たまにフィクションを観て心を痛めるぐらいは。


見所は、密告に賞金がかけられていて、味方すら信用出来ない緊迫した状態のなかで芽生える同志の結束。
そして、ほのかな恋…。
ラストシーンは映画ならではの演出で、「せめてそうであってほしい。」と思わずにはいられません。

匿ってくれた家から去る時の、手の芝居が素晴らしい!

アタの演奏するバイオリンの音色が物悲しく、パジャマを着たまま練習しているシーンの緊張感も見応えがありました。


戦争映画が苦手な人にも、イケメン二人のバディ感にキュンキュンしちゃう楽しみ方もできますので、オススメですww

人を殺める緊張で手が震えるヤンに「深呼吸しろ!訓練を思い出せ!」と落ち着かせるヨゼフとか。

責任を感じて自分を責めるヨゼフを抱きしめるヤンとか。

一本で二度美味しい。( ̄+ー ̄)
第二次大戦下、英国のチェコスロバキア亡命軍と英国による、ナチスドイツ、ヒトラー、ヒムラーに次ぐNo.3、高官ラインハルト・ハイドリヒをチェコ人のレジスタンスが暗殺するという実話に基づいた映画です。

この《エンスラポイド作戦》なるハイドリヒ暗殺事件が映画化されるのは
『死刑執行人もまた死す』『暁の7人』と今作で3度目なそうです。
この事件はドキュメンタリー番組などでもみたことはありましたが。


緊迫感があり、久しぶりに見応えがある、すごい映画でした。
間の取り方がすごくうまい作品です。

BGMはほとんどなく、少年のヴァイオリン、そして緊迫感を煽るように不協和音が響きます。
「ハイドリヒを撃て!」という邦題からだと、ちょっと軽いイメージや撃っておしまいなの??とおもうかもしれませんが、非情に重い重い映画です。

その後ヒトラーの「血の報復」命令により1万人以上の市民が殺されたということです。
その報復が…巨大かつ残忍な力を見せつけられます。


クライマックスの銃撃戦も威力が全く異なりすぎて、ここでも力を見せつけられる。
(爆音上映で観たらえらいことになりそうだ)。
ホントにリアルに描かれている作品だと思います。
公開後、も一回観ようかな。
キツいけど。

ハイドリヒ役の方は随分そっくりで。


役者も皆さんうまいです。
ラスト、キリアン・マーフィの眼差しと表情、一変します。とても美しく😢


トビー・ジョーンズもいいんですねー。

子供の頃『暁の7人』をTV放映で観て、すごくおもしろいなという印象もあり、最近も再観賞したのですが、やっぱりおもしろいです。
こちらと見比べると、またおもしろいです。
どっちが忠実なんだろうな…やはりこっちなのかな…。
因みに拷問シーンはやはりこちらのほうがリアルです。

「死刑執行人もまた死す」も後で観るべし。
監督がフリッツ・ラングとなると尚更。
この春、ミュシャ展を楽しみましたが、その母国チェコが美しいばかりではなく、苦渋の歴史を持つ国であることを再認識した映画でした。現在、上映中の「ヒトラーへの285枚の葉書」を「静」のレジスタンス映画とするなら、この映画は「動」のレジスタンス映画。最近のはやりかもしれませんが、後半に向けて、これでもかというくらい激しい戦いが描かれます。「ハクソー・リッジ」を思い起こしましたが、沖縄戦と違って史実を知らないので、どうにかして彼らは生き残るのだろうかと、より胸が締め付けられる思いでした。そして、エンディング。詳しくは書きませんが、マリアが降臨するシーンは、エンディングロールの讃美歌と相まって、美しく、まさに神々しさすら感じさせます。作品は、トム・クルーズの「ワルキューレ」のように、実話を題材にした暗殺モノで、よくある題材ですが、シンプルなストーリーを見ごたえのある映画に仕立てており、戦争映画として今後に残る佳作と思います。