邪澄n

RAW〜少女のめざめ〜の邪澄nのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.6
冒頭、車の事故からこの物語は始まる。
ベジタリアンな少女ジュスティーヌは、姉のいる獣医科大学に入学。その寮で暮らすことになる。
しかし、その学校では先輩達の新入生に対しいじめとも取れる行為が日常的に行われていた。
ある日、毎年の恒例行事として新入生にウサギの腎臓を食べさせる。
ジュスティーヌは拒否するも、姉のアレックスに無理矢理食べさせられてしまう。
それが悪夢の始まりだった。

『食人族』や『グリーンインフェルノ』といった、カニバリズム映画を新しい視点で捉えた青春群像劇。

お世辞にも冴えない、人付き合いの苦手そうな少女がいろいろなことを通して成長していく。その過程でカニバリズムに目覚めてしまったジュスティーヌは、自分でもその行為は非人道的で受け入れる事ができないものだった。
姉妹の仲も歪で、この映画の結末を知らないまま見ると、どうしてアレックスはこんなことをしてしまう妹を許す事ができたのか、どうしてこの姉妹はこんなぶつかり合いをするのか、そんな考えが頭にとどまり続ける。

どうかこの映画を観る人には、思春期真っ只中の少女達がどういう決断をして、どんな結末を迎えるのか、是非何も考えずに、ある一つの家族の形態として物語のラストを迎えてほしいと思う。