Naoya

RAW〜少女のめざめ〜のNaoyaのネタバレレビュー・内容・結末

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

獣医学校に進学した16歳のベジタリアンの少女が、学校の通過儀礼として生肉を食べる。その後彼女は〝カニバリズム〟に目覚めてしまう異色ヒューマンドラマ。ジュリア・デュクルノー監督長編デビュー作。序盤より独特の雰囲気で描かれる物語で、普通じゃない不穏さが前面に出てて良い。音楽も不穏さを高める要因になってます。カニバリズムが題材にありながらも、1人の少女の淡い成長物語、思春期独特の青春物語なのも斬新。フランス映画だが、アメリカ映画のような空気感もある作品。残酷描写やグロ描写、血液等ゴア要素もあるが、印象的に感じ、万人受けはしない映像は多々あるが、作品を際立たせる必須性があるので不可欠。面白みが増してます。主な材料の〝カニバリズム〟要素も、いつの間にか彼女の人生のごく一部であることを思い知らされる、程良い、しかししっかりインパクトを残す題材。とても丁寧に密に構成された作品に感じる。ホラーでもありサスペンスでもあり、そして恋愛ありコメディーでもある、バラエティ豊かな内容で飽きさせなく、場面場面にパンチが効いており良い。
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