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RAW〜少女のめざめ〜のyuki映画海外ドラマのネタバレレビュー・内容・結末

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて鑑賞。
少女が大人の女性へと成長していく様子をホラー風味に描いたお話。
これ凄く良かった!
ショッキングな描写が多めだけど映像がきれいなので観やすかった。
女性はわりと共感ポイントあるんじゃないかと。

以下、共感ポイントを列挙してみた。
・進学をきっかけに両親の干渉から解放されはっちゃける
・お酒の味を覚える
・お酒を飲み過ぎて醜態を晒す
・化粧やおしゃれ(脱毛含む)への目覚め
・身近な男性を異性として意識し始める
・初体験(SEX)
・関係を持った意中の男性が自分に対して冷めてるようで不安になる
・異常食欲
・周囲に溶け込めない、馴染めず孤独感に悩まされる
・いじわるな教師から理不尽な攻撃を受ける
・しょっちゅうけんかしていても、互いを思いやって実は仲の良い姉妹
・妻が致命的な欠点やトラブルを抱えているにも関わらず、受け入れ愛する包容力のある夫(主人公にとっては父)の存在

などなど、女子あるあるてんこ盛りの青春ストーリー。
遠い昔の10代の頃の感覚がふと蘇ったよ。


映画ではカニバリズムを前面に押し出していて、人肉食への渇望は性への目覚めと絡めてるのかもしれないけど、摂食障害に重ねて観るのもありかも。

生理前に異常に甘いものが欲しくなったり、ストレス解消のドカ食いとかダイエットの反動とか食欲の悩みって結構あると思う。

女性にとって普遍的なことばかり取り上げている印象だけど、カニバリズムを絡めて強烈なインパクトを表現しているのが素晴らしい。

終盤の主人公のルームメイトが無残な姿でベッドに横たわってるシーン、
肉体の損傷具合が若い女性のドカ食い1食分程度に抑えられていて、
妙にリアルなのが良かった。

純粋なホラー映画だったら肉体損傷をもっと大げさにしたり、
実際の食事シーンをじっくり見せるんだろうけど。
何度か出てくるカニバル描写もせいぜい1口分くらいだし、
ほどよく抑制が効いてると思った。

姉妹がそれぞれタイプの違う美少女で良かったね。
そんなことまでやっちゃうのっていう体当たり演技で見応えあった。