2018/2/10 TOHOシネマズ六本木にて鑑賞。
何故かこの手の作品を鑑賞する際は、決まって朝なんだよなぁ。
しかも六本木ヒルズで観たということから、劇場を後にする際は何だか不思議な気分だった。
実際に作品そのものも、汚過ぎる獣医学学校が舞台でドイツ映画のような作風なのに、フランス/ベルギー製作だったりするところから不思議である。
しかし、OPや続く無茶苦茶な新入生歓迎会こそ、頭が「???」になるが、
"めざめ"と主人公の体当たり演技に釘付けになってしまうと、もう作品の虜。
上記の通りカオスな世界で、マトモな人間が1人も出てこないのに、時に激しくも淡々と進む、この矛盾的な唯一無二さがたまらない。
また、ゲイのルームメイト、パンクな姉とのギリギリな関係/伏線を回収しつつ、それでも先の読めない展開にハラハラしていると、
「えええ!?最後はお前が持ってくんかい!!?」という衝撃展開が待ち受けており、脳ミソを揺さぶられたまま幕を閉じる。
覗いちゃいけないのに覗きたくなる、まさに、"劇薬"的映画であった。