コミヤ

RAW〜少女のめざめ〜のコミヤのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.3
思った以上に変な映画だった。

食人の時点でもう普通ではないけど、それ以前に本作の舞台となる獣医学部の学生達が誰一人としてまともではない。
「生のウサギの心臓を食べさせる」、「動物の血を浴びせる」、「男女をそれぞれ青と黄のペンキまみれにして、お互いが緑になるまで監禁する」など上級生が新入生に強いる通過儀礼はどれも笑っちゃうくらい頭がおかしい。
しかもそれらを疑問視するような視点が全くなく、こういう世界観なんですよと言わんばかりに物語が進行するので、常人の感覚と少しズレた世界観になってる。そんなシュールな作風がたまんなく面白かった!

テーマは食人を通して描かれる少女から大人への成長。そして肥大化し制御不能となる自我をコントロールし理想と現実の折り合いをつけることの大切さ。

テーマ自体は普遍的で、言ってしまえばありきたりだし特にラストとか説明的過ぎたのでそこまで深みを感じられなかった。

あのインパクト重視なタイトルの出方や音楽の使い方は最高に好みです笑

主演の子も可愛かったけどそんなことより姉ちゃんがめちゃくちゃカッコよかった。
コミヤ

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