ずけし67

RAW〜少女のめざめ〜のずけし67のレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.0
地方あるある。
マイナーな作品は、観たいと思っていても上映されるのは一部の都会だけ。
...と諦めていたら、忘れた頃になって地方でも突如上映されることが稀にあるというね。地方あるある。

本作もレンタル始まるまで待つしかないと思っていたら、なんと今頃になって1館だけやっているではありませんか。しかも1日1回。
アワワワ、このチャンスを逃すまい!と喜び勇んで行って参りました。



厳格なベジタリアンの家に育ったジュスティーヌは、親元を離れ、全寮制の獣医大学に入学する。

新入生の通過儀礼としてうさぎの生肉(生の腎臓)を食べることを強要され、生まれて初めて肉を口にするジュスティーヌだったが、その日を境にジュスティーヌの隠れた本性が目を覚まし、呪われた宿命と対峙することに...



本作、海外では失神者が続出するほどのショッキングな人肉むしゃむしゃカニバリズム映画♡という前情報から期待に胸を膨らませておりましたが、ところがどっこい、この映画はいわゆる " 食人族 " のようなカニバ描写ありきの食人ホラー映画とはちょいと趣きが異なっておりまして、一種の青春映画というか、思春期の少女が大人の階段を上る成長を、カニバリズムという一風変わった観点から描いた、異色の青春エンタメ作品と言ったほうがしっくりくる感じでありました。

ショッキングなシーンも少なからずあるので、耐性のない人にはちょっとキツいエンタメかもしれませんが…

ただ本作、カニバシーン以上にこの獣医大学の学生寮の伝統?風紀?がいろいろとぶっ飛んでおりまして、その おフランス的な狂乱の学園エンジョイ生活?に、むしろそっちのほうに唖然としたっぽい。

あと、衝撃シーンを演出する音楽(BGM)がいちいち過剰というか無駄に盛ってくるので、なんか " 仁義なき戦い " のソレみたいだなあ、なんて笑えてツボでした。


ということで、まさに " 少女のめざめ " = " 覚醒 " 、あくまで主題は少女の成長ということで、そこにお姉ちゃんやお父さんの愛情のスパイスがピリリと効いていて、実は笑える場面も多々あったりするエンタメ作品で、何気に予想外のツイストをドカンとかましてくるとこなど結構楽しめた作品でありました。