ベジタリアンの少女が、獣医学校で肉の味を知り、それから肉を食べたい衝動にかられついにはカニバリズム(人肉を食べる)に走る、というぶっ飛びフランス映画。
痒い、痛い、苦い、汚い、グロい、、
あらゆるトラウマシーンに、何度も目を背けながら、時に開いた口が塞がらず。
しかし映像はスタイリッシュで、音楽センスも抜群。途中からホラー映画ではなく少女が性に目覚める青春映画であることに気付かされる。
少女は環境に抑圧された処女だった。そして急に覚醒した彼女の欲望は彼女自身にも止めることが出来なくなっていく。
どんなきっかけかは人それぞれだが、
自分の中でひっそり隠してた獣みたいなものが目覚める時って誰しもあると思う。
誰かを惹きつけたくなる時。
誰でもいいから欲望を満たしたい時。
食べてしまいたいほど愛してる時。
欲望がむき出しになったその瞬間、人間は最も醜く惨めで、そしてもっとも愛おしくなる。
でもオチでずこっ!てひっくり返った笑
けど、嫌いではない。