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RAW〜少女のめざめ〜のrollinのレビュー・感想・評価

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
4.5
大学デビューおめでとう!!

四つん這い歩きや、『キャリー』の如き血の洗礼。獣医学科、ベジタリアンといった設定。いくつかの鮮烈なイメージは、大学の新歓祭の狂熱とともに、主人公の自己発露をこれでもかと丁寧に誘導する。

すべては劇中で行われる“ソレ”を成立させるための禊。とにかくギリギリな作品で、何ならギリアウトやけど、脚本や撮影のクオリティが高くて一定の節操が保たれている。美人姉やゲイのルームメイト等、最低限の登場人物でこれだけ話を転がせる手腕も見事。
作り手のこだわりやフェチ感が伝わってくるのは良い映画。

片腕男をバカにしていた姉がアレしちゃったり、ブラジリアン〇〇のくだりとかも斬新すぎて最高。牛の〇〇が真実の口になってたりね。「緑色になるまで出るな!」は是非やってみたい。
人間の真実から目を背けさせるような青色の使い方。ゴア描写は思ったより少なめやったけど、物語がリアルなだけに、ここぞとばかりのショットの破壊力は凄まじい。

ホラーに分類されてるみたいやけど、自分は所々痛快で笑ってしまいました。何故か安心するオチがめっちゃ良いね!よくぞやってくれました!!
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