とみやま

RAW〜少女のめざめ〜のとみやまのネタバレレビュー・内容・結末

RAW〜少女のめざめ〜(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ベジタリアンの女の子が、獣医学部の新歓の洗礼でウサギの腎臓食べたら、人間の肉も食べちゃいたいわっていう話なのだけれど、きっと、ひとりの女性になっていく話になっているんだろうな。
肉を求めるということが、ひとつの「目覚め」になっていて、ラストの「えっ、うそ!?」って展開を考えると、性愛(ここでは異性愛)のことなのかな。生きること、愛すること、傷つけることが深く結びついてる。

あと、お姉さんが食べることを選択したのは、ジャスティーンを守るためなのかな…。エイドリアンは犠牲になったけれども、抵抗せずに食べられてしまうわけだから、それは自己犠牲を選択したんだろう。

でもさー、お姉さんの指は食べちゃだめだわな。「それは食べちゃダメー!」って、むしろ笑いそうになった。あと、エイドリアンを見るときの目がキレッキレ過ぎて、動物を狙う猛獣みたいな凄味があって、人間でもこんな顔になるんだな…と、しみじみ思ってしまったよ。
それと、お姉さんと一緒に噛み合うとき、なんか渇いたバイオレンスと感動が同居してて、良かった。
とみやま

とみやま