RAW〜少女のめざめ〜の作品情報・感想・評価 - 122ページ目

「RAW〜少女のめざめ〜」に投稿された感想・評価

特殊な嗜好を除けば、恋をして姉と喧嘩する至って普通の青春映画。これから自称ベジタリアンの人に出会ったら、「あの欲望」を抑えるためなのかな〜と思ってしまいそう。フランス系おしゃれエログロ監督、ギャスパー・ノエを思い出した。
稲生

稲生の感想・評価

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昨日の朝飯まで吐きそうになった
良いシーンもあったがショック映像の博覧会といった感じがしてあまり好かなかった
終わり方も取ってつけたような感じがしたし
この監督はどうやら人を驚かせるシーンと俯瞰のショットが好みらしい。冒頭、タイトルバックの前に田舎道を遠くから直線でとらえる引きのショットが現れる。なかなか構図の決まった美しい絵なのでいきなり引き込まれる。その並木に沿った道の隅を歩く人の姿がかすかに遠景で映される。気分としては、ヨーロツパの先達の監督、ジャン・リュック・ゴダールとミケランジェロ・アントニオーニを足して二で割ったような雰囲気だ。その引きの道路のショットの中を走っていく1台の車。突然、傍から人が飛び出し、車は大きくハンドルを切り、並木の1本に激突する。そして、タイトル。この冒頭に、監督の資質が見事に現れている。

タイトルの後は、まったく関係のない場面に移って、カフェテリアで食事をする両親と娘の一家3人の場面となる。店員に肉は要らないと言って料理を持ってもらった娘の皿に、肉が入っていたことで、母親は父親が止めるのも制止して、店員に怒鳴り込みにいく。かなり強烈な自我を持った母親らしいのだが、このシーンに作品のすべてが暗示されているといってもよい(それに気づくのは最後なのだが)。とにかく、一家はベジタリアンで、娘は生まれてからこのかた肉を口にしたことがない。娘は獣医科大学に入り、この日は彼女を車で送り届ける日だった。学校に着くと、1年早く入学した姉が迎えに来るはずだったのに現れない。仕方なく主人公である娘のジュスティーヌはひとりで寮に向かうのだった。

この獣医科大学では上級生が下級生を手荒く歓迎する伝統があるらしく、ジュスティーヌはそのイニシエーションでウサギの腎臓を食べさせられる。生まれて初めて肉を食べたジュスティーヌは、体じゅうに発疹ができるのだが、この瞬間から、もっと恐ろしい自らの体質が発現していくのだった。これ以上書くと、未見の人にはかなり興ざめになると思うので、ここまでにするが、とにかく中盤以降の展開は、凄まじいものだ。いきなり展開される獣医学校の上級生からのイニシエーションにも驚かされるが、もっと驚愕することが、この後、ジュスティーヌの身に起こっていく。決定的なシーンでは、かなり音楽もボリュームが上がり、この監督の盛り上げ方は半端ではない。まさに人を驚かすことに長けた監督なのだ。

監督であるジュリア・デュクルノーは、この作品が長編としては第1作にあたるが、2016年の第69回カンヌ国際映画祭のワールドプレミアで上映されて批評家連盟賞を受賞した。映像に関しても、フランスの名門スクールで学んだということで、なかなかしっかりした作品となっている。かなりセンセーショナルな題材を扱っているのだが、女性監督特有のしっとりとしたタッチは、時折登場するグロテスクなシーンと見事に「化学反応」を起こしていて、そこにオリジナルな作家性も見出せる。今後、どんな作品をつくっていくのか大いに気になる素材だ。難役のジュスティーヌを狂おしく演じたギャランス・マリリエにも注目したい。寡黙な父親が、物語の中盤で吐く「ふたりの娘を持つとたいへんだ」というセリフが、観賞後に残鐘のように響いてくる作品だ。
Shige

Shigeの感想・評価

3.6
いやー、ちょっと久し振りに顔をしかめるエグさ(°_°)
主役の女の子の目覚めっぷりが凄まじい!ラストにはあまり衝撃は受けなかった、結局なんなのだし、オチとしては残念
これはヤバかった。久しぶりに本当に好きなフランス映画だ。とても変わった話で最後まで楽しかったしスタイルも大好き・・・ああ、こういうのは最近珍しすぎてスッキリした!アメリカがどれほど頑張っても真似ができないヨーロッパだけの深さのあるシュールホラー映画だ。

(4.5点から5点にした。)
YMGC

YMGCの感想・評価

3.9
かなり映像もきついシーンが多かったけど、少女が子供から大人になっている過程を描いているとのこと。
扱っているテーマと映像のギャップが大きいけど、
誰にでもこういうことってあるよねとなぜか納得してしまう映画だった。
姉妹の立ちションシーンが最高!しかもひとりは失敗して引っ掛けちゃうとゆう!
カニバリズムがテーマとして注目されがちやけど、食べることを通して描かれる少女の葛藤と成長、そしてより強固なものになる姉妹の繋がりにめちゃめちゃグッときた。少女が目覚めていく過程の気持ちの昂りよ。
オチは思わず笑ってしまった。過保護すぎるお母さんもちゃんと伏線になってたんやなあ。
余談。20時頃終わる回をみてて劇場を出たら今夜は焼き肉とのラインが入っててさすがに..ヒェッ!ってなった。けどやっぱりお肉美味しかった
7

7の感想・評価

3.8
ベジタリアンからカニバリズムへ。

とにかく衝撃。
グロさには慣れてたつもりですけど、指のくだりは強烈でびっくりしたなぁ。

かなり見る人選びそう。

そしてどういう風に終わるのかと思えばなるほど!そっち!

お父さんがある場面で言うある台詞、どういう思いが込められてたのか考えるだけで楽しくなる。
Qinemagic

Qinemagicの感想・評価

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生肉喰いてぇ🥩生肉喰いてぇ🥩となること請け合いのジューシーでフェティッシュな腹ペコフレンチスプラッター。

ローアングルでのカメラワークが変態そのものでカニバリズムよりパンツの方が印象に残っているというのは如何なものか。全くもって最高すぎる。どうやら女性監督らしく少女から女に変化する様々な通過儀礼が生々しく繊細に描かれていたのには納得。

カニバル少女かと思ったらカニバル姉妹で、掘り下げていくと更に更に…というジム・ミックルの肉みたいな業の深さを感じさせる。獣医学校での洗礼式が少女を狂わせたのかと思ったけど元々のポテンシャルだったのね。

毛玉を吐いたり指を齧ったりハンバーグ盗んだりちょいちょい笑わしにきてんのかと思うシーンもあったりしてシリアス一辺倒じゃないし、仰々しい音楽も最高に下品で良かった。生肉と姉妹愛とパンツに興味がある方にはお勧めしたい逸品。
むむむ

むむむの感想・評価

3.0
ラストシーンのための映画。

あの終わり方でなければ気持ちの悪い映画だった。