RAW〜少女のめざめ〜の作品情報・感想・評価 - 276ページ目

「RAW〜少女のめざめ〜」に投稿された感想・評価

Sayaka

Sayakaの感想・評価

3.2

このレビューはネタバレを含みます

広告?のビジュアルに惹かれて鑑賞。
カニバリズムのグロい話だと思っていたら、思春期の少女の自我だったり、性だったり、生まれ持った本質のめざめを描いた思ったよりも深い話だった。
映画に出てくるたび思うのだけど、西欧の新入生いびり、やりすぎじゃない?意味がわからない!笑
彼女にとっては親から離れた時に爆発する欲望が、抑圧されてきたの肉食という欲であっただけの話で、酒とドラッグとセックスに溺れまくる他の生徒となんら変わりない気がする。
好きだから、自分の欲望の餌食にしたくないから、自分の手を噛むシーンが印象的。
シーツの上から殴られるシーンは自分で自分の肉食欲を抑圧するメタファーかな?
このシーン含め、全編アングルが面白い。
異性愛、同性愛、姉妹愛、親子愛と色々登場する。
お姉さんはなんだかんだ頼りになる。でもなぜみんなの前であんなことさせたのかは謎。お酒こわい。
ベジタリアンに育てた親も理解できるけど、じゃあなんであの学校にいれたのか謎。詰めが甘い。
なによりも、姉妹が有無を言わさぬ美少女なのが眼福でした。あと、ルームメイトの彼の肉が美味しそうなのはなんか分かる気がする笑
オダ

オダの感想・評価

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 上映中のある瞬間から、というかそのタイトルやあらすじの前知識がどうしようもなくジークムンド・フロイドとジョルジュ・バタイユというヨーロッパ思想史の中心に輝く強大で偉大な精神分析学者と思想家、それら両者の名前を我々の記憶のうち喚起し続けてしまう「エロティック」で「グロテスク」な映画というのは星の数ほどあって、『RAW』という題を冠した今作も確かにその無限の数ある星々のうちひとつなのだが、もしこの映画について「語れ」と要求されるのなら、これら2つの固有名を上げること自体が得策ではないのは全く自明である。なぜなら理論と現実対象とがどれだけ整合性を保っているかを確かめるという試みにあって他者の理論をそのまま持ち出したうち、筆者の凡庸さがそれ特有の強烈な腐臭を漂わせなかった例は映画批評史上未だかつて存在しないからだ。
それでもなおその語り口を選んだのはなぜかと問われれば私は、2つの固有名に覆われまいと抗う「劇中音楽」の存在を強調すること、そのため「だけ」に「リビドー=性(生)的エネルギー」のジークムンド・フロイトと『エロティシズム』のジョルジュ・バタイユの名前を挙げることの意義は成立しうるからだ、と答えよう。
 切り落とされた指先から滲み出る血液や深く深く抉られた太ももの底に横たわっていた骨を見せながら、夢オチを一切使わない(!)というサスペンス映画のお約束にも甘えずに観客の緊迫感を煽っていたはずなのに、劇中なんども流れる音楽(2音ずつ上がったり下がったりするやつ)はなぜか間抜けに響き、私たちも苦笑してしまう。そうして劇中音楽が「笑い」を挿入した瞬間、緊迫はふわっと浮かび上がり霧散する。
 これから映画をご覧になるつもりの未来の鑑賞者におかれましては、特定の劇中音楽がもたらす大スクリーン特有の浮遊感を体験するためぜひとも劇場の柔らかい椅子に腰掛けねばならない、と念押ししておくことにしよう。(ちなみに、アンスティチュ・フランセの試写室は意外とデカい)
filmarksの試写会に行きました!
観る前はお洒落なフランスカニバリズム映画だと思っていました。が、観て観ると全然そんな感じじゃなかった。カニバリズムがメインじゃないんですよね。副題が「少女のめざめ」まさしくこの映画は「少女のめざめ」について描いていました!
ガールからレディに変わる瞬間をセンス抜群な音楽、色彩と一緒に表現してて流石フランス映画ですね。
もちろんカニバリズムも入ってるのでグロテスクなシーンもあるけどそれ以上に周りの人たちの愛情や主人公の目覚めを感じられる作品だと思います。
グロ系ジャンルでオールタイムベスト!
とにかく見ないで欲しい!グロがダメ、血がダメ、エロがダメな人はマジで見ないで欲しい!拷問レベルで辛い時間を過ごすか、社会生活において無駄な感性や本能を目覚めてさせてしまう可能性があるので本気で止めるレベル。
見たい人だけ見るでお願いします。

アイデアがヤバい。
たまに《ぶっ飛んだストーリー》と評論家さんが使う言葉があるけども本作がまさにそれ。予測なんて出来ないし、次がどうなるのか、それがグロい展開であろうともワクワクしてたまらない。

目を背けたくなる描写が満載です。道徳的にヤバい奴らしかいない。まともな人を探しても出てこない。みんなどこか変。

早く終わって欲しい狂気の世界。
安心できないセックス描写。
狂っているようで計算されたストーリー。
謎だったシーンも全て繋がる。

10年に1度の名作レベルです。絶対に見ないで下さい。最高に面白いですよ。
norahi

norahiの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ホラーとかカニバリズムとか謳われてたので、違う方向で期待してたけど(大のホラー好き)ぜんぜんそんなことなくて、普通にかっこいい映画だった。

性とか、グロとか、突拍子もないものとか、受け入れがたいけどなんか観てみたい、みたいな描写が中盤過ぎまで続いて、なんかいけないこと知っちゃったみたいな感覚を思い出した。(小さい頃にブリキの太鼓観ちゃった時と、小学生の頃保健体育で赤ちゃんができる仕組みを知った時の衝撃的感覚に近かったかも。)あ、それが"少女のめざめ"なのかともおもった。

序盤から終盤近くまでその感覚に苛まれて、ラストのシーンでぜんぶ一気に持ってかれる。これ、やられたなと。最後のパパのセリフに鳥肌+涙、ぞわぞわした。ちなみに、この映画はホラーではないとおもうけど、前述した通り、最後のシーンでぜんぶ持ってかれて、さらにめちゃくちゃ怖い。

誰かとこの映画について話したい!笑
映画に出てくるカニバリズムといって思い浮かぶのはハンニバル・レクター。あの美学を感じるカニバリズムとは真反対とすら感じる、自分に潜んでいた本能に苦しむ少女の、生々しい青春の物語です。
本能と愛に引き裂かれて、これからあの子はどうやって生きていくんだろう。


初監督作品だそうですが、最初っからフルスイングで身体ごと観客をなぐりに行ってるようなエネルギーがあります。
ちょっとこちらが立ちすくむほどの迫力。


余談ですが、
衛生的に汚すぎるいろんな表現や、ゲイは普通な反面、大学での通過儀礼はやりすぎで人権もへったくれもなく、冗談が過ぎる感じ、フランスの等身大ぽくて、眉をしかめながらも楽しんでしまいました。
まりこ

まりこの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

2018/01/23

・少女がカニバリズムと性に目覚め色んな男を喰いまくる…みたいな話なのかな?と思っていたら、愛についてのお話だった。映画内では色んな愛が描かれてたけど、姉妹愛にも結構グッときた。主人公の少女が性愛へ目覚めていく姿もかなり良くて、自分の中で芽生えていく欲をコントロールできない、持て余してる感じが、シーツの中で身体をさすって汗だくになってるシーンにすごく現れてる感じがして超よかった!そしてなにより、お父さんの究極の愛…。

・フランスではああやって下着つけたまま余計なところを抜くってのがブラジリアンワックスの主流なのか…?とどうでもいいことが気になった。

・ところどころ笑えるシーンあるのもよかった。

・ペンキまみれプレイ、ナイス!あとゲイのルームメイトのセックスの仕方がすごく好みだった!ナイスシーン!

・鑑賞中&鑑賞後はやっぱり自分自身の目覚めっていつだったけ…?どんな感じだったけ…?といろいろ思い出させられた。今思うと性的なものに興味を持つのと同時期にスプラッター表現のある漫画・映画に興味を持ったような気がするから、性的欲求と血とか損傷とかへの欲求って、カニバリズムまでいかないにしても結構近いというか重なりやすいのかな?

・性行為中に相手を噛みちぎるまではそりゃしないけど噛み付くくらいはまぁする人多いと思う。「噛むのは甘えたい欲求の現れだね」的な分析にいや、それはなんか絶対違うなと思ったことがあったけど、この作品を観て、やはり噛み付くってのは、相手と極限まで肉体的に近づいてるのに更にもっと欲しい!って気持ちとか快感や興奮が攻撃性に代わってどうしたらいいかわからなくなった末の行動だよね!そうそう!となんかスッキリした。そんで自分の腕噛んじゃう、とかもなんか共感できるというか、そうだよね…って感じでいいシーンだった。

2018-11
GETATORI

GETATORIの感想・評価

3.3
試写会にて鑑賞。
もっとシリアスかと思ったけどちゃんと笑えるシーンもあって面白かったですよ。
女の人って本当目に見えて変化するもんなぁ、成人式で久しぶりに会った同級生も女子は全く別人でわからなかったし。
だから少女から女性になる変化というのは「劇的」ですよね。男は皮剥けるとかですかね、でも剥けない場合もあるし。
ただまぁオチがなぁ、確かにあれは笑えるしかなりたまげるけど、普遍性が欠けるからちょい不満です。
個人的にはお姉ちゃんが最高でしたね。
岡崎優

岡崎優の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

とんでもない映画を観てしまった。
緊張の糸が張りっぱなし。
カメラはこれでもかというくらい、少女のパーソナルゾーンへと入り込む。
それは恋人以上に接近したありのままの彼女の時間と空間だ。
それによって観客は彼女へと気持ちを自然と寄せることとなる。
しかし、彼女は人の肉を食うという一線を越える。それは罪悪感を越えた衝動だ。観客はこの点において一線を越えることはできない。彼女に対して心の距離を取らざるを得ないこととなる。
しかしその後もカメラは彼女の側で行方を追う。そこに観客の精神的緊張が生まれる。観客にとって彼女の行為がエスカレートするほど精神的負荷は増し、そこで生まれる葛藤に観客は圧倒される。
ホラー映画であれば彼女は敵である存在であり、彼女から逃れようとする人間側に観客はつくのだがそこが全く違う。
彼女は敵のようなタブーを持ちながらも観客と共にある。
そのため、彼女の愛は観客からしても複雑に映り、簡単には受け入れがたい仕組みになっている。
というのも、観客は彼女が彼を愛していることを知ってはいるが彼女から一歩引いている手前、そこに全面的な共感や同情をすることは不可能だからである。
彼女が初めてのセックスで必死に彼を噛みまいとし、自分の腕を血が出るほどに強く噛む葛藤は、頭で理解できても心で感じることは不可能だ。
そしてラスト手前で観客が恐れていたことが起こる、彼女が彼を食べてしまうということだ。実際の真犯人は姉だったのだが、観客はここで彼女の愛の難しさとカニバリズムとの両立の不可能を自覚することとなる。
そしてラスト、両親もまた同じ関係にあり父はその母を受け入れてきたという事実が痛々しいほどの父の身体と共に暴露され、先程不可能を感じた観客はここでまた圧倒されるのだ。
セックスという人間として(種の保存という意味で)快楽を伴う最高の行為、あるいは孤独からの解放という最高の時空間が、肉体がむき出しになりもっともカニバリズムを刺激し、人間として最悪の状態(絶命)に最も近くなる時空間となり、しかも自分を絶命に至らしめようとするのは世界でたった一人の愛した妻である、というもう絶望的とも言えるような究極の愛を父は受け入れているのだ。
試写会に当たり、鑑賞してまいりました。

まず映画自体は面白い作品だと思いました!

観る前の印象は、色んな情報から「カニバリズム」やら「グロい」やら「ホラー」やら聞いてちょいと構えていたのですが笑

実際は、“そこまででもない!”という感じに抑えられていました。

「ここまでやったらやり過ぎだな」ていうそこら辺の境界線を非常にバランス良く描いていて、監督の描きたい“愛”と“成長”というテーマがブレてない印象でした!

そして全体的にどこか美しいっていう絵面でした。

グロいはグロいけどね。笑

新しい世界に入りたてで、成長とあどけなさの間って感じの描写が見てて凄い伝わる。

肉食に目覚めた後の“色んな意味”での飢餓状態の本能と理性のぶつかり合いというか複雑な感情の演出、見ててなんか分かるようなー分からないような!笑

『東京喰種:トーキョーグール』かな?とか一瞬思いましたが…笑

ここら辺の心理描写は女性監督だから描けたのでしょう!


個人的に疑問点というか不満と思ったとこと言うか…


•人肉に目覚めんの早くないか?笑

もうちょい、ハンバーグとか普通の肉料理とか食ってる肉食の過程描写とか入れたらより良かったのでは?

•オチで「なるほどね、だからそうだったのね!」てなるんですが、じゃあなんで同じことさせてんのかな?って思いました。

知ってるはずじゃん、自分も同じことしてきたんなら。

•あと5〜10分長くても良いから、もうちょっと獣医学校に行かせる理由みたいなのを入れて欲しかった。

•観る人によったら「今、これ何やってんの?」と思われかねない描写が多い。

微妙にテンポが悪く感じた!


ネタバレになるので、細かく言えませんが…



でも全体的には普通に楽しめた作品でした!

フランス映画はやはり独特ですね、ガンガンにアダルトな描写見せるし笑

女性の立ち小便とか初めて見ましたよ笑笑

ブラジリアンワックスのシーンが1番痛そうでした笑笑


表現は抑えられているとはいえ、カニバリズム要素やグロい描写もそこそこあり、非常にオススメのしづらい作品ではありますが、オススメです!笑

その手のものに耐性がある方はオススメです!笑

少なくともカップルとか男女で観に行く映画ではないかなと思います。笑

ただ男性も女性も楽しめると思います。


あと、あらすじは軽く知っといてから観に行くことをオススメします。