青いむーみん

東京喰種 トーキョーグールの青いむーみんのレビュー・感想・評価

3.7
 いや、悪くはない。悪くはないんだけどこれがいいぞってのも特にない。キャストぐらいだろうか。窪田正孝って多分初めて主役のものを観たんだけど、かなりカネキに寄せれててよかった。身長以外は完全にカネキだった。賛否ありそうなリゼさんですが、いやリゼさんは巨乳清楚風お姉さんでないとダメだろ!って思って観てたらやっぱり違うんだけど、実際に誰がいいんだろうと思いながら観ていると、筧美和子が出て来る。お!ぴったりじゃんと思ったら、彼女が口を開いた瞬間、思考が沈黙。ごめんなさい蒼井優さんでいいです。他にもヒデ、芳村さん、ヒナミちゃん、西尾先輩、四方サン、ウタサンなんかはかなり原作に近くて不自然じゃない範囲でよかった。逆に原作に近くて実写では不自然になってしまったのがCCG側。真戸呉緒はやっぱり異質すぎる。片目をデカくするようなCGなんか当然やらなくていいんだけどもうちょっと人間らしくてよかったんじゃないか。でないとやっぱり観てておかしいしひっかかる。そういう意味では一番の違和感は亜門鋼太朗のコート。亜門鋼太朗役の鈴木伸之は相当素晴らしいと思う。亜門そのものだったと思うし、当然次回作があるならぜひぜひ続投願いたい。がしかし、あのコートの存在自体が非常に不自然。あのコートを再現しました!って胸張っちゃわれても困る。あれが映っているときはコントすぎて失笑ものだった。あとは赫子。正直リゼさんから出てきた。赫子は不自然極まりないものだった。背中から出ているというより背中にある異空間から現れてる感じ。その後、カネキから出た赫子は身体との接合部がもう正に実物とCGの分け目しっかり分かってしまったので非常に残念。やっぱりもっとお金かけないとダメなのかな・・・それとも日本のCGレベルではまだまだクオリティが足りないんだろうか。日本のCG技術の粋を結集してもいいぐらいの作品だと思うのでホントに残念な映像だった。暗くするのも手なんだけど、明るい中でも違和感ないのを求めたい。
 最後に、個人的に大好きなトーカちゃん。清水富美加はバッチリだと思います。トーカちゃんの苦悩は想像するだけで悲しいし、そんな彼女に追い打ちをかけた真戸呉緒の言葉は最低だと思う。そして清水富美加はそんなトーカちゃんの内面をちゃんと理解してお芝居していたように見えました。しかし、その前提である人肉を食べるという設定自体がやりたくなかったと言われてしまっては清水トーカちゃんを大歓迎している個人としては立つ瀬がありません。非常に悲しい思いです。続編があるなら当然清水富美加にやってほしいのですが、もう現実的ではなくなってしまいました。非常に残念です。代役を選んでも映画ナナのようになってしまうのが目に見えています…