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東京喰種 トーキョーグールのdm10foreverのレビュー・感想・評価

3.9
【生きるために喰う】

今回も原作未読です。
なんで、的外れな感想だったらご容赦下さい_(..)_

映画観る前の辛うじて友人から入ってきた情報。
「喰種ってのが人を食べる話」
ほうほう、カニバリズムのお話ですな。若手イケメン俳優使ってなんちゅう映画を撮るんじゃ❗️と(笑)

確かに喰種は人間を食べる。というか人間しか食べられない。だから生きるためには人間を食べるしかない。
そこは「病質」「趣向」としてのカニバリズムとは明らかに違う点。
彼らは食べる必要がなければ別に人間なんて食べない。だが「生きるために」食べなければならないのは悪とは呼べない。

大泉洋演じるCCGが執拗に喰種を追い詰める。彼らは「こんな世界は間違っている」を合言葉のように喰種を目の敵にしている。

だけど、果たして彼らの言う「正義」とは何なのだろうか?
人間の敵は悪だからそれを退治する自分は正義だと言う理屈だろうか?
もし原作者がそれを真理として描いているなら「そりゃないよね」となる。
そこら辺は原作読まないと解らない部分か。
人間が敵を退治するのが正義なら、敵が人間を退治するのも正義となるからだ。正義というものは至るところに存在する。極端な話、戦争はお互いの正義がぶつかるものだし。

だからと言って喰種に正義を感じるのか?と言われればそう言うことでもない。
こと、この作品においては僕はどちらにも正義は感じていないからだ。
それぞれの言い分は理解できるけど、結局は自分達の正義の方が正しいというところに落ち着いてしまう。
まぁ、平和的に共存しましょ❤️なんてことになったらお話が成立しないので、結果的にはこういう対立構造にはなりますよね。

あと…大泉洋が演じてた役(役名ド忘れ)は、単に狩りを楽しんでいるようにしか見えなかったんだけど、これは原作通りなの?喰種を憎んでるような感じでありながら喰種の体のパーツを戦利品みたいにコレクションしてたよね。
どっちかというと、彼の方がカニバリズム的な忌むべき存在だったのかな…と。


清水富美加は可愛かったな…。もう普通の作品では見られないのかな…っていうか、続編への流れまで作っておいて、メインキャラが消えたら成立しないよな~。

さぁ、どうする?
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