marii

浮雲のmariiのレビュー・感想・評価

浮雲(1955年製作の映画)
3.8
酷い男を純粋に心の底から信じて待ってしまった女。さよならがきちんと出来ないとこんな女のようになってしまうのか。良い女でも、幸せに気づくのは、自分次第。選ぶ、決断する強さが必要だ。伊香保の町。ふらふら、ただ、漂う雲のように。戦争が終わり、どう生きるのか、特に信じるものもなく、ふわふわ、していた。呆気ない時間の中の、嘘の約束と、愛。男の我儘に振り回されるのも、程々に、だ。林芙美子さんの原作を読んでみたいな。伊香保の温泉宿で入った浮き雲の湯。温く、ゆったりと、星を見ながら、浸かりました。しかし、高峰秀子さんの顔、好きです。
marii

marii