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浮雲のsaetaのレビュー・感想・評価

浮雲(1955年製作の映画)
3.5
初成瀬。
名作と期待値が上がった中での鑑賞だったので楽しみにしていたが、バックの音楽が頻繁に流れ過ぎ、逆に緊張感を削いでいたのと、あまり好きではない似非ヒューマン的なフェリーニの「道」とも共通するエンディングなど、全体としてやや物足りない印象を受けた。

森雅之と言えば、個人的に邦画のベストだと思う溝口の「雨月物語」での名演があり(こちらも優柔不断で決断出来ぬ男役)、今作でも適役だったと思う。
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