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バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3のKUBOのレビュー・感想・評価

4.5
さて『バック・トゥ・ザ・フューチャー』まつりも3作目。今回の舞台は第1作の100年前の1885年。タイムマシンで過去に行くなら、日本だったら戦国時代か幕末に行くだろうから、アメリカなら当然西部劇の時代。

「クリント・イーストウッドはこんなもん着てないよ」「それは誰だ?」1990年当時、クリント・イーストウッドは監督というよりまだまだ『夕陽のガンマン』の印象が強くマカロニウエスタンのヒーローというイメージ。

「僕の名前は…クリント・イーストウッド」クリント・イーストウッドが監督だと思ってる人にはなんでこんなこと言ったかわからないだろうな。

ムーンウォーク踊ってるし! この頃はマイケル・ジャクソン、大流行だったしね。

ゲーセンの早打ちゲームがPART3の西部劇への伏線になってるのは、偶然?

“FRISBEE’S” って皿に書いてあったのを「フリスビーか。飛んでるね」っていうのは、おもちゃのフリスビーと皿をかけてのことだけど、もちろんこの時代にフリスビーなんておもちゃはない。

クリント・イーストウッドなんて名乗っちゃうから、負けるとクリント・イーストウッドが”CHICKEN”と呼ばれてしまうプレッシャー!

それでも決闘シーンではちゃんと『夕陽のガンマン』風のコスチュームで登場! 引く金に指がかかるか、かからないか、の演出も『続・夕陽のガンマン』のそれらしい。

PART1、PART2に比べるとデロリアンでのタイムトラベルが引き起こす事件はわりとシンプルで、PART3はマーティとドクのザ・西部劇! アクションものとしてはスケールもデカくおもしろいけど、タイムトラベルものとしての仕掛けは地味かな〜。

あの「電ライナー」の元祖もここに!

85年〜90年にかけて、夢中にさせてくれた『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズは、今見てもまた違った魅力を発見できる、永遠の名作だった。

振り返って、このシリーズはその作られた時代と、その何年前・何年後っていうのがおもしろいから、そろそろリメイクしてみてもおもしろいんじゃないかなぁ。それと邦画でリメイクしてみてもおもしろいよ、きっと。版権高すぎて無理だろうけど(^^)。

2020年の世界に、突然デロリアンがバーン!と現れる新シリーズ、出来てもいいな〜!



*惜しむらくはUSJオープンの頃から大好きだった『BTTF』ゾーンが潰されてミニオンズになってしまったこと。あのデロリアンに乗れるワクワクするアトラクションだっただけに残念だな〜。
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