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世界の果てまでヒャッハー!のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2015年のフランスの作品。

監督は「ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走!」のニコラ・ブナムと「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」のフィリップ・ラショー。

あらすじ

恋人のソニア(アリス・ダヴィッド)の父親ジャン=ピエール(クリスチャン・クラヴィエ「最高の花嫁 アンコール」)が経営するブラジルの高級リゾート地へ友人たちとやってきた漫画家のフランク(フィリップ・ラショー)。彼はこの地でソニアにプロポーズをしようと計画していたが、ソニアの祖母の世話を押し付けられ、仕方なくジャングルの秘境ツアーに出かけることになるが、そこで彼らは忽然と姿を消してしまう。そこで、残されたカメラを発見したソニアたちは衝撃的な顛末を目撃する。

アマプラにて、まだ観ていなかったので前作と合わせて、2本続けて鑑賞。

前作「真夜中のパリでヒャッハー!」はそのタイトルのバカバカしさの通り、POV +ハングオーバー的な低予算のコメディ映画だったが、なかなかに面白おかしく楽しく観れた作品だった。

今作はその続編。前作のラストで致命的なハングオーバートラブルを起こしながらも長年の夢が叶い、漫画家となれたフランクは今作では前作でも出てきた腐れ縁の悪友、顔芸好きなナンパ野郎サム(タレック・ブダリ「「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」)や概ねカメラ役のおバカなお調子者アレックス(ジュリアン・アレッティ「シティハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」)、ソニアのいとこのエルネスト(ヴァンサン・ドゥサニア)らと共にブラジルのソニアの父親が経営するナチュラリズム重視のリゾート地にやってくる。

前作でも冒頭で登場したビッチなイステル(シャルロット・ガブリ「ブロック・バスター」)も、ちゃっかりアレックスの恋人として仲間入りしてたのが受けたw

そんか本作、今回も序盤のパートでは後々のPOVパートの布石を丁寧にちりばめつつ、ジャングルの秘境にイッテQ〜!!

前作では会社社長の息子のジャリボーイがパッケージ的役割を担ってたけど、今作ではソニアのおばあちゃんも同行、また今作ではソニアたち女性陣は同行せず、フランクの漫画ファンの女の子たちも同行することになり、ソニアとよ関係性が悪くなる前半の布石としてなにやらそこら辺もフランク的には気が休まらない!!

秘境ツアーのガイドがトラブルに見舞われ、奥地で遭難してしまったフランクたちはどうにかリゾート地を目指すことになるんだけど、やはり今作でも数々の災難に見舞われる一行(特にフランク)。

毒グモにチンコ噛まれて、明らかにゲイっぽい原住民に毒をフェラで吸い出してもらったり、絶滅危惧種のトリの卵をあろうことか目玉焼きにして食べてしまったり、原住民とお手製粉末でドラックパーティーでドンチャン騒ぎをしたのはいいものの村長の家に放火してしまい、追われる羽目になったりとトラブルに次ぐトラブルがいちいち楽しい。

といっても、フランス映画なので、どことなく品もあって、アメリカ映画みたいな過度な下品さも薄めな絶妙なバランスなのも良く、とにかく観やすくてあっという間。

なんか、POVという点からも「水曜どうでしょう」をすごく彷彿とさせる(「ジャングル・リベンジ」的なw)

個人的には中盤で怒り狂う原住民で追われながらも飛び立った飛行機に乗り遅れたおばあちゃんの電動車椅子爆走チェイスシーンがかなり絵的にエキセントリックで良かったなぁ。前作でも一般道でのマリカー爆走シーンも良かったし、その後のスカイダイビングシーンも面白さ以上にカメラワークなど臨場感があったし、コメディの作品というだけで軽く見られがちだけど、監督たちのスキルは結構高いのかもしれない。

あと、ナマケモノの可愛さよ、まじまじとナマケモノって見たことなかったけど、あのニヤケ顔…マジでこんなに可愛いんだな〜。思わず、ナマケモノの動画その後観ちゃったよ笑。

まぁ個人的には前作のハングオーバーっぷりの方が好きだったけど、今作も普通に楽しく観れた。やっぱりフランク含めた悪友トリオとその仲間たちのチーム感が良いんだろうなぁ。これでとりあえず現時点ではシリーズは終わりっぽいけど、できるなら3作、4作とシリーズ化していってもらって、またあいつらに会いたい。
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