きよぼん

シュガー・ラッシュ:オンラインのきよぼんのレビュー・感想・評価

4.4
今この記事を読んでもらってるような、インターネット大好きなみなさんにはオススメの映画。

ゲーム「シュガーラッシュ」のキャラクターであるヴァネロペは、親友のラルフとともに、壊れてしまったゲーム筐体を修理する部品を手に入れるため、インターネットの世界へ旅立ちます。

ネットの世界では、首からメッセージボードをぶらさげた鳥が空を飛び、検索おじさんがなんでも教えてくれて、怪しいウェブサイトに引っ張り込もうとするポン引きたちなどなど、多種多様の面々が勢揃い!

Twit●●r、goo●●e、1クリック広告といったお馴染みのインターネットの世界を、視覚化、擬人化したイマジネーションはただただ楽しい。まだまだいろんなネタ出てきますので、是非作品をみて楽しんで下さい。

あまりにもネットのネタが多すぎて、小さいお子さんや、おじいちゃん、おばあちゃんはわかるんかいな?と心配になりますが、そこは流石のディズニー。動機、目標、そのための方法など、物語が「いい意味で記号化」されているので、ネットの知識がなくても冒険物語として楽しめてしまう構成力には、もう、うなるしかありません。

取り上げられているテーマは現在的であると思うのです。しかし、「いい意味での記号化」によって、このネット世界の物語が描けるのであれば、現在的な悩みというのも、昔と変わらないのかもしれない。きっと自分たちは新しい悩みを持っているように考えているけれど、実は昔からの物語に乗り越えるヒントがあるのでは?という物語の可能性について考えたりしました。

ムズカシイことを考えなくても、冒険ものとして面白い。今年のベスト・カーチェイス映画であり、あらゆる層が満足できる映画となっています。

スターウォーズ、マーベル、シンデレラなど、ディズニーのキャラクターが多数出演で大サービスなのもうれしい。クライマックスは興奮しますよ!自虐的なギャグも楽しい…んだけど、ちょっとやりすぎ感も。スネ夫がのび太にマウントとってるような、なんか勝ち組ディズニー様の金持ち自慢にみえたのは自分だけでしょうかねえ。

「おれフェラーリー乗ってるんだけど、これ故障多くて、燃費も悪いし嫌になっちゃうよ」

みたいな、しらんがな…というのを聞かされてるような。いや、それは自分の心が曲がってるからですね、うん、みなさんは素直に楽しんで下さい!
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