地方都市の地元では字幕上映が一切無い問題のヤーツ（吹替否定ではない）だったので、
劇場初見では久々の吹き替えで、大晦日に初のフリーパスで鑑賞。
前作では、数々の日本産ゲームキャラたちと夢の共演を果たすディズニー映画という期待が先走り、それらが思ったよりは生かされてない（好きなだけに厳しい目になったのは否めない）と感じ、
所々面白い表現やゲームへの愛、また一映画としての出来としては悪くないものの、
どうしても個人的ハードルは越えられなかったので、世間の評判よりは正直楽しめなかったというところがあり、
今作も個人的には大変興味深いネット世界を取り入れてるが、まぁ期待はしないで観ておこう…くらいの気持ちで鑑賞。
結論から言えば、そうした引用・構成の妙も、前作よりシッカリ練り上げられてて、
核となるテーマ・友情の先を描いた語り口は勿論、次世代文化や技術を題材としたエンタメ作の構造として、概ね文句無しの良作だった！！
概ねというのも、細かいところをつけば少し分かりにくかったり、そこはそれでいいのか…と飲み込みづらい大味感もなくはないのだが、
その辺りのゆるさは、ある意味前作で慣らされたとも言え（特に今作は脳内で補完できるレベルにもなってる）、むしろシュガラはそうしたルール等ではなく、エンタメ表現を隅々まで楽しむ見方重視…まさに子供向けの作品として、
今や多くの人が毎日何時間も浸っている次世代技術（前作はゲーム・今作ではなネット世界）を、こんなにもカラフルでユニーク・且つスマートに、童心に返ってワクワクさせる世界に可視化してくれたこと…だけでなく、
VRには負けんぞとばかりにドライブ感もたっぷりのシーンの数々・音響ともどもまさに劇場で楽しむための作りにしてくれたことに、まずは声を大にして「最高～！！」と言いたくさせる！
音楽も前作以上に耳に残り、本編のサントラから…日本語用主題歌まで！
最後の最後まで、映像とともに高揚させる音作り・選曲センスに、久々に思い出しては頭から離れなくなってサントラまで手を伸ばさせられた！笑
特に今作の白眉とも言える、予告でもお馴染みのディズニーオンライン・配給キャラ大集合(笑)及びプリンセスたちとのやり取りは、CM用としてほんのちょっと…という詐欺的な作りでは決してなく！
むしろこのシーンに来てからが、物語としても大きな転換点になり、しかも最後にはそれらが見事に…！と、台詞からアクションまで、全編に贅沢で面白いサービス満点。
また同時にこの辺りから、町山さんがたまむすびで紹介してた「アリー／スター誕生」や近年のMe too関係にも通ずる、ヒロイン＝女性の在り方問題を、可笑しく描き織り込んだという見方もできて、今作は本当に色んな事が上手いこと・そしてスタイリッシュに詰め込まれていると思った。
もちろん核となる本質的な部分も、綺麗事や絵空事で終わらせない、しかししっかり前進してる今作は、ひねくれた自分でも『これは大人も泣く…』となったし、
逆にメインターゲットである子供にこそ、前作を見せた後、しっかり今作も見せたくなる素晴らしい教育コンテンツにもなってると、素直に思いたくなるほど、さりげないが（そこがまた）本当によく出来てた！
完全な個人的願望だが、前作は小学校入学時、今作は卒業時前後に見せれたら個人的には最高の流れ！笑
前作がそこまでピンとこなかった自分のような人にこそ、見事昇華させてくれる、続編としてはこれ以上ないタイプの一作だった！
字幕でもう一度観るのは間違いないが、吹替でもいいから早くもまた劇場で見たくなるヤーツだったので、まだ観てないあなたには是非、一刻も早く劇場へ向かうことをおススメします！！
