【自分の中のラルフに恐怖する】
お気楽な気持ちで観に行ったら、ポップな世界観の中には思った以上に深いテーマが隠されていて、自分にとってはホラー映画に近かった。
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ラルフは黒い気持ちの象徴だ。時には夢を壊す毒親に、時には嫉妬深い恋人に、時には依存心の強い友人になり、変幻自在にヒロインに襲い掛かる。世の人々と同様に「あなたのためを想って」「良かれと思って」迫るからタチが悪い。人間関係を悪化させる地雷をラルフは一つ残らず踏みまくっている。
ふと振り返ると、たしかに自分の中にもヤキモチ焼いたりするような小さなラルフは存在していて、あたしの分身がヒロインを苦しめているようで胸が苦しくなったし、自分のことは棚に上げて『この映画を○○さんにも観て欲しい～』と身近なところにいるラルフたちのことを思い浮かべた。
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ヒロインのヴァネロペは活発な女の子。ヴァネロペをかつての自分と重ねたとするなら、やりたいことがたくさんあったあの頃の自分を思い出し、そして周りにいるラルフたちに負けてしまった自分を思い少しだけ胸が痛んだ。
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全方位に向けてのコミュニケーション原点を改めて学んだ映画でした。
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＜おまけ＞
①ビジュアル
ヴァネロペのレースシーンはすごい臨場感で迫力がすごい。お菓子でできたレース場もめちゃ可愛かった♡
②WEBの世界
普段何気なく使ってるインターネットの世界がものすごく分かりやすく描かれていてふつうに勉強になったｗ
③声優の色気
女性レーサーのシャンクがすごい男前。低音ボイスですごい色気！と思ったら吹き替えは菜々緒さんでした。声で色気を出せるなんて和製スカーレット・ヨハンソンですね！もう一人、素敵な声と思ったのは、動画サイトCEOのイエス。話し方がインターナショナル感があって青山テルマが吹き替えやってるかと思った。※イエス役はベテラン声優／浅野まゆみさんでしたｗ
