◆あらすじ◆
クロムメッキの髑髏マスクの男「クロムスカル」は瀕死の重傷を負うも、彼の部下の手により復活を遂げる。しかし、クロムスカルの部下のプレストンはこの度のクロムスカルの失態に愛想を尽かし、クロムスカルから逃げ延びた女性と青年の命を狙う。一方、警察もクロムスカルの行方を追って動いていた。
◆感想◆
前作「クロムスカル」(2009年)の続編になります。内容が繋がっているので前作を観ておいた方が楽しめると思います。
前作で頭部が崩壊して死亡したと思われていたクロムスカルが彼の部下たちに収容され、復活するという前作を観ていた人からするとかなり無理がある展開で始まる。頭蓋骨が飛び出るくらい顔が溶けた上で、金属バットで頭を打たれたのに生きているとは怪物としか言いようがない。
本作ではクロムスカルの部下のプレストンがクロムスカルの後始末に奔走し、クロムスカルにとって代わろうとする姿が描かれます。クロムスカルの属する集団について一切の説明がありませんが、クロムスカルに心酔する女性部下もいて、狂人の集団であることは確かだと思います。
ストーリーが少し複雑になって、前作で生き延びた青年トミーが警察と協力してクロムスカルの捜査に協力する展開と、プレストンが次々と人を殺害していく展開が絡み合って進んでいきます。その中でクロムスカルとプレストンが袂を分つことになり、プレストンが複数のナイフを組み合わせた武器で人を殺していきます。内輪もめで時間を割いた分、クロムスカルがカメラで撮影しながら殺害するというシーンが少なくなっており、残念に感じました。カッコ悪い肩乗せカメラですが、それがないとクロムスカルである意味がない気がします。
殺害シーンは残酷ですが、かなりあっさりしたものになっていた気がします。見慣れてしまった部分もあるのですが、プレストンだとあまり殺害シーンが映えなかった気がします。
面白かったですが、前作と比べて少しパワーダウンした気がします。
鑑賞日:2024年8月31日
鑑賞方法:DVD