Jimmy

遅すぎた涙のJimmyのレビュー・感想・評価

遅すぎた涙(1949年製作の映画)
5.0
シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞。

ある晩、車を走らせていた夫婦の車内に、大金が入ったカバンが投げ込まれた。警察に届けよう…という夫、大金に目が眩んだ妻。この妻が、金のためなら殺人も…という物凄い悪女!
ここまでトコトン悪いファムファタールは、なかなか居ないかも…笑

この唖然とさせられるファムファタール演じたのは、リザベス・スコットという女優。この女優は初めて観た。

大金を突然手にした夫婦は、金を投げ込んだ車に追いかけられて、いきなりのカーチェイス。ハラハラさせられる。
逃げ切った夫婦は意見が分かれるものの、駅の手荷物預かり所に大金カバンを預ける。更に、二人の雰囲気がおかしいのを察する夫の妹=妻の義理の妹…この女優はとても綺麗!
そして、金を投げ込んだ男が探して訪ねてくる。これがワルの雰囲気。このワルが妻を脅す。妻は「このワルを射殺すれば、大金は自分のもの…」と考えるが、ボート上で拳銃を夫に見つかって夫を射殺してしまう。ワルと共同で夫を池に沈めて…。
妻は自分を疑う義理の妹も殺そうとして毒物を入手。ただ、これまた毒物でワル男を殺人……と殺しまくる凄さ!(笑)
以下、割愛。

これは、なかなかレア作品で本当に面白かった。
金にまみれた女の狂い様がハンパでなく、こういうノワール映画を観ると「やっぱりサスペンス映画は面白い!」と思う。


(※)リザベス・スコットとの出会い記念作品として、評点は甘め…(^^)
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