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ぼくと魔法の言葉たちのgantz2020のレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
3.7
自閉症の少年がディズニーアニメを手掛かりに言葉と感情を表現できるようになり、家族やソーシャルワーカー達の様々な手助けをもとに社会への接点を増やし、やがて大人として独り立ちしていくまでを描いたドキュメンタリー。

ディズニー協賛なのかな?ディズニーアニメが大量に使われていてこの作品に対する気合いが伝わってくる。さすがディズニー抜け目がない。(ディズニーアニメ好きです)

彼が成長するまでに苦悩あり、治療ありでたくさんの関係者の働きかけがあるのだが、果たして独り立ち出来ているのか…。
一人暮らしといっても介護付きの住宅。ケアが手厚い。
老いてゆく両親の、将来に不安を感じる兄の気持ちが理解できて辛い。物凄く愛のある家族なので余計に辛い。(お金もそれなりに…ある)

ラストは明るい未来を象徴する構成(作中アニメも)なんだけど、手放しで良い映画だった、感動した、と正直言えない……。
障碍者に弱者に現実社会が厳しすぎる。
どうにかならないのか、、もどかしくて泣きたくなった。

いや、文字通りの独り立ちはできなくていいのか。手助けが必要な人にちゃんと手が行き届く社会であれば。
でも財政難で援助打ち切られる事案あるしな…やっぱり厳しいなぁ。。
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