自閉症を扱った映画は何本か観ているけど、この映画も自閉症者への周囲の認識を新たにさせるのに役立つ1本。周りの人間達が正しくアプローチしていくとこうなるというお手本のようでもあった。
彼が「自閉症者は本当は他者と関わりたいんだ」とはっきり言ったのにはハッとさせられたし、周りがそうだと思うことで救われていく人は確実に増えるのだろう。
自閉症者だけの話ではなく、自立に戸惑う全ての若者に通じる話でもある。勝手に大きくなってくれる子育ての楽な子どもを持てばそうは思わないだろうけど、何かと躓きがちな子どもを持つ親(または兄弟)なら共感できることがいっぱいだ。正直彼のほうがうちの息子より進んでいることがいっぱいだった。