バーニーロス

ぼくと魔法の言葉たちのバーニーロスのレビュー・感想・評価

ぼくと魔法の言葉たち(2016年製作の映画)
2.3
【昨今のマイノリティーの強要がウザいです】

作り物と違って実在の人間を映し出しているドキュメンタリー映画にスコアを付けるのは躊躇します、それが障害を抱えた人のドキュメンタリーならば尚更スコアを付けるのが難しい……でも正直に書くならば「ん?」って印象でした。幼くして自閉症を患った成人男性のドキュメンタリーなのですが、身内(両親、兄)には愛情を注がれて彼女もいるし仕事もあり一人暮しできる家も与えられている、それでいて人生が辛いって嘆かれても反応に困りました……自らが潜在意識的に大人になることを拒んだのに「それって甘くない?リア充じゃん」と私は思いました。実際には辛い思いをしただろうし努力もしてきたのかもしれない、でもこのドキュメンタリーからは本人の努力や苦悩が見えてこない、本人は何も悪くないです映画の作り方の問題だと思います。本作に低いスコアを付ける事によって明日から私は「鬼畜バーニー」とか「人でなしバーニー」とか罵声を浴びせられ石を投げつけられるかも知れません…でも障害を持っているからって「マイノリティー至上主義の世論に甘えるな!」と言いたくなるような作品に仕上がっていましたし、健常者でいるよりも障害者でいた方が「楽じゃん」と思える作品に仕上がっていましたので、堂々と低いスコアを付けさせて頂きます。
バーニーロス

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