この映画もタイトルや、ハゲのおっさんが主役(しかもクリトリック・リスというなんとも味わい深い響きのステージネーム…)というだけで、スルーされてしまうのは勿体ないなあ…。
「やらなあかんときがあんねん。おとこには」
気付いたら泣いていた。
この男の不器用さ、実直さ、素朴さ、熱(苦し)さ。すべてが心に刺さった。
ビールジョッキ片手にパンツ一丁で歌っていたハゲのおっさんが、ラストシーンにはとても男前に見えた。
映画の魔法。音楽の魔法を感じた。
そして岸井ゆきのという魔法も。
あんな子に出逢ったら誰だって、大声で走り出したくなるだろうよ。