たりほssk

エタニティ 永遠の花たちへのたりほsskのレビュー・感想・評価

4.5
これは100年に渡る人間の生と死の営みを、特に子供を慈しむ母親の姿を中心に描いたとてもスケールの大きい作品です。
自分も必ず過去の誰かとつながっている……それまでには人の喜び、慈しみ、愛情、悲しみ……あらゆる思いをのみ込んで続いている悠久の時の流れがあるのだと改めて気づかされます。

そして映像の美しさに圧倒されました。
フランス19世紀初頭の上流階級の人々の衣装、室内装飾、広い庭の色とりどりの花や草木……どのシーンをとっても一枚の絵のようで、さらに人物の台詞も少なくゆったりとした動きで、言い換えれば絵画が動いているようだった。こんな映画は初めてで驚きました。本当に美しくただただ見入ってしまいました。音楽もまた素晴らしく、美しい映像をさらに美しく彩っていました。
たりほssk

たりほssk