えーこ

シークレット・オブ・モンスターのえーこのレビュー・感想・評価

3.1
ヒトラー、ムッソリーニ、スターリン…
彼らはいかにして独裁者と化したのか。
短編「指導者の幼年時代」に発想を得たオリジナルストーリー。
ヴェルサイユ条約締結から第二次世界対戦勃発までを描いている。

"子供は皆生まれながらに天使である"
と言わんばかりに羽を付け、
天使の格好で現れるブレスコット。
降誕劇の稽古なのだが、これから始まる悪魔誕生の物語を揶揄するかのよう。

"一人では悪魔になれなくても、
大勢でなら容易に善を忘れられる"
ダミアン的な怖さを期待してたんだけど、
子供ならまーありがちな癇癪。
「僕より好きなの?」
両親は自分に無関心、しかもW不倫!?
家族の団らんはなく、いつも独りぼっち。
かまってほしくて、わざわざ事件を起こすんだろーな。
やっぱり愛情を与えられずに育った子は、
冷淡な子になると思う。

"ぼくをみて、ぼくをみて、ぼくのなかのかいぶつがこんなにおおきくなったよ"
自尊心だけは大きくなって、
屈辱は許さないっ
絵本を読むシーンは怪物の片鱗を見せ、
ちょっと怖かった。

あれは予知夢だったのか。
ラスト、ん?チャールズ…??
えぇー、あー、そーゆーことか、、

なんか序破急の"序"だけを観たような、、(笑)
散々、仰々しい曲で煽っといて、これで終わり??
独裁者となるのも唐突で説得力がないなー
実在の人物を描いてるんじゃないんだから、
実際の映像を挟むのもしっくり来ないし、
意味深なアイテムをちょいちょい入れてきて、
作り込み過ぎもシラケる。
映画の雰囲気は好きだっただけに、
いろいろ思わせ振りでなんだかなー
えーこ

えーこ