デイン・デハーンVSうなぎ！アルプス山麓の美しい保養施設に囚われたデハーンの不思議の国のアリス的スリラーで、凝った映像演出とゴシックな舞台装置はやたらお金掛かってる感じなのに、どうしてこうなった。デハーンは察しが良いのか鈍いのか、不条理に立ち向かうたび呆気なくやっつけられ、あの手この手で痛めつけられ、そのリアクション芸に笑ってしまう。そもそもが不健康だし貧弱だし、病んでると言われたら納得するのでしょうがない。そして古典的でありがちなパターンなのに、デハーンの謎解きはなかなかその核心に辿り着かず。何度クライマックス風な展開を迎えても、ウナギだけにズルズルヌルヌルと先延ばし。むしろ、ひたすらウナギ責めに遭うデハーンを見せるためにここまでお金掛ける必要あったのか謎。
