非常に胸糞悪い内容。が、バリー・コーガンは天才。まさに天才。まぎれもなく天才。あのぬらぬらしてへばり付く演技を観れるだけで映画館へ行く価値がある。なんの不自然さもなく、感情がみえない人間味ない彼の演技が一層作品へ不気味さを与えている。バリー・コーガンのこれからが楽しみになった。彼じゃなきゃもっと軽薄な作品になっていたと思う。そういえば、同監督の「籠の中の乙女」も評価は低いけど私は好きだったな。
良い意味でも悪い意味でも忘れられない、性悪説なのか、人間の弱さなのか、むしろ図々しいほどの強さなのか。判断しきれない歪みきった脚本のトラウマ作品を作るのが監督はお好きなのね。素晴らしい。そしてポスターのセンスとニコール・キッドマンの凄まじい筋肉美は見もの。