ラッキーマウンテン

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのラッキーマウンテンのレビュー・感想・評価

3.7
2018年2本目のコリン・ファレルwithニコール・キッドマン映画。
ビガイルドも「楽しい」映画じゃないけど、これも同様。
同じ面子で出るなら作品の方向性変えようぜ!
でも今作でのニコール・キッドマンが泣く演技は実に良かったので許します。

ロブスター同様、作品テーマのひとつはszhn(※答えは観て確かめよう)。
というのはわかるんだけど、実に難解。多分監督の中ではロジックが整理されてるんだろうし、実は難解に見えるだけかもしれないけど。
現実的な世界観に突如として理不尽なオカルトチックな要素が入り込むから、一般人の我々及び登場人物たちはそれを解明したくなる。
でも、監督及びマーティンからしたら必要だったからぶち込んだ要素なだけで、解明する必要性は全くないんだろうな。
それにしても各々のszhnによるドロッとした感情は生々しかったね…。

あと超個人的解釈だけど、登場人物の名前がやたら古典的なのは寓意性を強めるためなのかな。
今時の高所得アメリカンは子供にボブって付けないのでは…?実は古典回帰ネームが最近流行ってるとか?

カメラワークはとても素晴らしい。ものすごく滑らかに動くし、角度も絶妙。
一部やたらぎこちない動きをしているシーンがあったが、あれは意図的だったように感じる。どのシーンか忘れたけど。

しかし作品の持つmk感(※答えは観て確かめよう)が似ているせいもあり、終盤のあのシーンはあの監督のリスペクトに見えてしまった。
あれも必要だから入れ込んだだけなんだろうけどさ。

どうでもいいけど、海外の人ってデンタルフロスのあとに口ゆすいだり手洗わないんですかね。おわり