なんだかすごいものを観た、
という気持ちと、続くモヤモヤ。
役者陣の演技がすごい。
瞳が印象に残ります。
「不条理」と推されているけれど、
個人的にどこが不条理なのか分からない。
原因が自分にあるなら、
責任転嫁なだけで不条理ではないのでは。
家族にとって理不尽ではあると思うけど。
「フェア」を引き合いに出すなら、
血の涙の時点で取引は成立なんだから、
選択肢は「お前か、否か」
だと思われるのだけど。
自分は選択肢に最後まで入らない。
等価交換が前提なら犠牲になるべきなのが誰かなんて明らかだし、それが道理なのでは…て思いながらグルグルを観てました。
存在自体が架空で、
「不条理」が真実なら答えも変わるし
例えば誰かが演技をしていたら、と
考えると更に謎は深まる。
もしそうなら続編が観たい。
色んな矛盾と謎がそこかしこにばら撒かれて、そのまま余韻を残す映画です。
でも改めて思い返すと、これほど「主人公」のハッキリした映画を観たことがないかもしれません。