きょんくん

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのきょんくんのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

鑑賞中ずっと固唾をのんでました。
息を潜めて気配を消さないと
こっち(鑑賞者)が殺られるんじゃという空気がスクリーンから伝播してきて膝抱えてみてました。

あの籠の中の乙女、ロブスターに漂っている異様な空気は顕在で、
今作はそれ以上に呪いの物語だった。

それにしても音楽の使い方の不穏さがもう白眉でした。
キャロル オブ ザ ベルズ をあんな絶望感伴って聞くなんてな…

あと台詞がメトロノームで測ったかのようなテンポで発せられるのでやっぱり異様だった。

少年の存在は呪われた神そのものだった。(カートコーバンくん凄い凄い演技だよ)

事件が起こる前の少年とか気になるって思ったけど
ヨルゴスランティモス監督の世界に私の考える健全さはそもそも無いなって事に気付いた。

生きている事は呪いにされた。
って凄まじい。

でも少女はちょっと違う。
彼女にとって少年は呪いの神では無いのでは?と思いました。

芋虫のように這いつくばっていてさえ彼女は少年と対等だった。

目を伏せる両親とは逆に彼女の目には光があったから。




蛇足

死に至るまでの段階は宗教的な暗喩?あるのかなあ
キングスマンゴールデンサークルでも
痣、踊る、の後は四肢の麻痺と流血、だったなあ
って似てるから
偶然なのか?

ニコールキッドマンの使い方が秀逸。
下着姿の全身麻痺とか
しかめっ面の手コキ(すみませんこの単語しか浮かばねい)とか
彼女がやってこそ映えるブラックユーモア。

娘が同じ様に全身麻痺してた気がするんだけど…
(でもそーゆー親子の類似が少年の呪いのはじまりでもあるのか?)

息子に秘密吐露させるための秘密ゲームの墓穴が深すぎて同情した。

ベットから何度もドスドス落ちてる姉弟、凄いから。

もう一回みたいけど
地元で一週間上映…

急に思い出したけど
淵に立つ
と似てる

似てるけど
好きなのはこっち。
(個人の意見)