マイコー

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのマイコーのレビュー・感想・評価

4.0
「籠の中の乙女」、「ロブスター」で私の心をガッツリ掴んでくれるランティモス監督作品!楽しみにしてたのに地元の映画館ではやっておらずレンタルで鑑賞。

オープニングからグロテスクな描写。
なんだろって思ってたら心臓のアップから始まるとはやってくれるぜ!
心臓外科医のスティーブンと16歳の少年マーティンを軸にスティーブンとその家族が巻き込まれていくお話なんだけどストーリー自体はシンプル。
究極の選択へと追い詰められていくわけですが…。

とにかく不穏な空気が漂ってる。
マーティンが登場してからずっーと。なにかがおかしいって最初から感じられる。
このマーティン役を演じたバリー・コーガンの仕草や表情が印象的。
「ダンケルク」に出てた時も脇役ながら印象強かったけどそれとはまた違ってよかった。今後もちょっと注目していきたい俳優さんになりました。

ランティモス監督作品にみられるシュールな笑いも健在。今回は内容的にも少なめだった気がするけどここにそれ突っ込んでくる?的要素がすごく好き。
脇毛見せたり陰毛探したりグルグル回ってみたりね!
あとスティーブンの家族達が生き残りたいとそれぞれ懇願する場面は滑稽でありながらとても恐かったです。笑いと恐怖って紙一重だなってこの監督の作品見てたらすごくよく分かる。

そんなランティモス監督の次回作も楽しみでしゃーない(˘ω˘ ≡ ˘ω˘)