Rosso

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのRossoのレビュー・感想・評価

3.7
マーティンが不気味すぎてもうもうもう!!

ヨルゴス先生の作品ですからね、身構えて楽しみに視聴しましたが、特に何も起こらない超序盤からすでに不穏な空気感がビシビシとね、マーティン役のバリー・ゴーガンの顔がトラウマになりそうレベル。すげえ、今後注目。

一家に降りかかる“ある現象”に対して、なぜ“そうなるのか・どんな力を持ってして なのか”の説明が一切ないのでね、その辺りから非日常 として捉えざるを得なく、途端にマーティンが何者か の解はねえんだろうなこれ となるのでね、そのあたりから、おそらく観る人を相当絞っちまうと思います。
籠の中の〜 や ロブスター で得られるシュールな笑い も控えめな気がするし。

それでもコリン・ファレル演じるスティーブン父ちゃんとマーティン青年の力関係の入れ替わりはもう見事だったと思います。
相当な身分であり一家の大黒柱ポジなのに、いやだからこそか、自分で決断できない・向き合わない 様がもう抜群すぎてな。

実質の大黒柱が入れ替わってからの家族の命乞いぶりや踊らされっぷりがなんかもう見てられなかったね。よく描くし、よく演技できるなあ、まじで。

難解であることは否めないし、
見えない側面、考察はお好きにどうぞな節もある。
しかしこの映画から手淫の絶対的正義と相手に恐怖心を植え付けるパスタの食い方は、皆同様に学べるんじゃないすかね。是非。
Rosso

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