KUJIRA

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアのKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

1.5

このレビューはネタバレを含みます

原題を直訳したタイトルの付け方は嫌いじゃないが、昭和チックな響きがダサい。
そもそも長いタイトルなのだから、こう言う時こそ邦題を勝手に考えるべき。

ダンケルクで個人的に消化不良だった少年が出演している。今回もよく分からない役だ。

どうやら宗教的な意味合いが込められたストーリーの様だ。

話を要約すると、頻繁に酒を飲んでから手術していた怠慢外科医が、手術に失敗して患者を死なせる。罪悪感からなのか、死なせた患者の息子に度々会い、プレゼントを贈る。少年を家に招き、家族に紹介した後から家族に異変が。家族を1人殺されたから、そっちも1人殺してくれなければ収まらない。手足が麻痺、食事を拒否、目から出血、死亡。淡々と語る少年の言う通り、子供2人が歩けなくなり、食事を拒否。少年を監禁して暴行しても解決せず、最終的に息子を射殺して難を逃れる。

まず導入部が引っ掛かる。親父が死んでから何ヶ月も経っているのに今更?そもそも人間なのか。相手に呪いを掛けれる能力は神か悪魔か。

やたらと淡白なのも気になる。恨みも怒りも見えない。殺されたら殺し返せば良いのに、非常に回りくどい報復の仕方では無いか。

子供2人が早々に2段階目まで進行するのに対して、奥さんは全く発動しなかった。3人とも条件は同じと言う説明だったはずだが、この違いには何か意味が隠されているのだろうか。

後半、自分が生き残りたいアピール合戦は下衆だった。
下の子が前から切れと言われていた髪を切ったり、急にお父さんの仕事に憧れているだの媚びを売る。嫁が「選ぶなら子供にして。まだ子供作れるわ」と言い放つ。お姉ちゃんは、何かアピールしたか覚えていない。

皆んな目隠しして、グルグル回って発砲。雑な解決方法だ。最後だけカメラの寄せが違ったから、偶然を装っているが意思を持って下の子を選んだと見るべきか。
その後、レストランにて家族が食事中に少年が登場するが、セリフも無く、誰一人として何を考えているか不明。

少女は、まだ気があるように見えなくも無い。奥さんは怒りの表情に見えた。夫は諦め、かな。

夫婦の夜の営みが特殊過ぎる。全裸で横たわるあのプレイは何だ。全身麻酔で一切動かない設定?ただのマグロじゃん!

少年マーティンのお母さんが誘惑して来るシーンも凄い。あんなに指を根元までしゃぶり付くとコメディにしか見えない。

奥さんが麻酔科医から情報を引き出す見返りにセックスすると思わせておいて、手だった事が1番の衝撃。

80年代ホラーの様な不協和音のBGMを多用して何か起こると思わせて起こらない展開が多く好みでは無い。話も意味有りそうで無い。
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