聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディアの作品情報・感想・評価

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア2017年製作の映画)

The Killing of a Sacred Deer

上映日:2018年03月03日

製作国:

上映時間:121分

ジャンル:

あらすじ

「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」に投稿された感想・評価

不穏な空気が溢れかえっててすごいものを観てしまった感じ。映像や音が好みだった。
2049

2049の感想・評価

3.7
どう考えたらいいのか非常に難しい映画。監督の意図したことの半分も受け止めることが出来ていないだろう…それを考えると悔しいがとにかく難しかった。終始不穏な空気が流れ、不協和音のBGMと相まってキリキリと精神を削られる。特にマーティンを演じたバリー・コーガンの『異様』を具現化したようなその様はとにかく不気味だ…見下ろすような神的な視点のカメラワークやスティーブンの家族に起こること、また家族達が普通では起こり得ない事態を受け入れていることなどからマーティンは人間ではない何かであることが分かる…
医療ミスによって命が失われたなら、それと同等の苦しみを感じてもらわなければバランスが取れない、フェアではないというマーティンが投げかけるのは現代医療の中で起こり続ける「防ぎ得た死」に対する警鐘かもしれない…あくまでそこに怠慢や明らかな過失があった場合だが(スティーブンは酒を飲んでいた)
家族達がスティーブンに媚びを売りはじめる姿は非常に醜く滑稽だ…ラストに関してはスティーブンは明らかに選んで狙いを定めているようにも思える…家族の愛憎劇として観ても恐ろしく嫌気がさす。この鑑賞後の感覚はハネケの映画に非常に似ている。
kojiメン

kojiメンの感想・評価

1.2
ダメ。ノーコメ。
B5版

B5版の感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

あのナポリタンの食べ方で
彼が理解の範疇の外側にいる、おぞましい畏怖の対象である生き物であることを引き出せるバリーコーガンの才能が恐ろしい。

いつもなんて意味不明なルールを持つ独特の世界だと思うけど、
この世を他所から見てみたら、何がどうしたらそうなるんだ⁉︎という生き物や世界のシステムがわんさかあるのかもしれない。

なんらかの神様についてのお話だろうし、こういう時神話とか哲学に明るければ鑑賞はもっと楽しいだろうなぁ。
Mika

Mikaの感想・評価

4.3
『ロブスター』ですっかり気に入ってしまったヨルゴス・ランティモス
やーっと観れたー!これも期待を裏切らなかった!
やっぱり好みは分かれるだろうけど!

『ロブスター』『籠の中の乙女』よりはシュール感が減っていてちょっと残念
その分カメラワークが凝ってんなー!って感じ
すごいズームだなーと思ったら
カメラがめちゃくちゃ動く
明らかに神の視点って言いたいような高いところからの映像が挟まれる
不穏な音もパワーアップしてた
ネタバレになるから書かないけど、‟あのセリフ”によって映画全体が…
ってところが好き。

全体的にずっとなんとも言えずズレていて気持ち悪い。
この映画の主軸は「酔うこと」だと思う。
きっかけになった事件も、病気も、ぐるぐる回るのもそう。
酔うことによる気持ち悪さ、もう少し拡大解釈するとズレ
その感覚を観客にも味わえって言っているような、そのための話の展開だしカメラワークだし音楽だし、全て計算されつくしていると思う。そして実際気持ち悪いなって思っちゃってるからすごい。頭いいなあ。

やっぱり好きだわ。次回作も楽しみ!
KUJIRA

KUJIRAの感想・評価

1.5

このレビューはネタバレを含みます

原題を直訳したタイトルの付け方は嫌いじゃないが、昭和チックな響きがダサい。
そもそも長いタイトルなのだから、こう言う時こそ邦題を勝手に考えるべき。
ダンケルクで個人的に消化不良だった少年が出演している。今回もよく分からない役だ。
どうやら宗教的な意味合いが込められたストーリーの様だ。
話を要約すると、頻繁に酒を飲んでから手術していた怠慢外科医が、手術に失敗して患者を死なせる。罪悪感からなのか、死なせた患者の息子に度々会い、プレゼントを贈る。少年を家に招き、家族に紹介した後から家族に異変が。家族を1人殺されたから、そっちも1人殺してくれなければ収まらない。手足が麻痺、食事を拒否、目から出血、死亡。淡々と語る少年の言う通り、子供2人が歩けなくなり、食事を拒否。少年を監禁して暴行しても解決せず、最終的に息子を射殺して難を逃れる。
まず導入部が引っ掛かる。親父が死んでから何ヶ月も経っているのに今更?そもそも人間なのか。相手に呪いを掛けれる能力は神か悪魔か。
やたらと淡白なのも気になる。恨みも怒りも見えない。殺されたら殺し返せば良いのに、非常に回りくどい報復の仕方では無いか。
子供2人が早々に2段階目まで進行するのに対して、奥さんは全く発動しなかった。3人とも条件は同じと言う説明だったはずだが、この違いには何か意味が隠されているのだろうか。
後半、自分が生き残りたいアピール合戦は下衆だった。下の子が前から切れと言われていた髪を切ったり、急にお父さんの仕事に憧れているだの媚びを売る。嫁が「選ぶなら子供にして。まだ子供作れるわ」と言い放つ。お姉ちゃんは、何かアピールしたか覚えていない。
皆んな目隠しして、グルグル回って発砲。雑な解決方法だ。最後だけカメラの寄せが違ったから、偶然を装っているが意思を持って下の子を選んだと見るべきか。
その後、レストランにて家族が食事中に少年が登場するが、セリフも無く、誰一人として何を考えているか不明。
少女は、まだ気があるように見えなくも無い。奥さんは怒りの表情に見えた。夫は諦め、かな。
夫婦の夜の営みが特殊過ぎる。全裸で横たわるあのプレイは何だ。全身麻酔で一切動かない設定?ただのマグロじゃん!
少年マーティンのお母さんが誘惑して来るシーンも凄い。あんなに指を根元までしゃぶり付くとコメディにしか見えない。
奥さんが麻酔科医から情報を引き出す見返りにセックスすると思わせておいて、手だった事が1番の衝撃。
80年代ホラーの様な不協和音のBGMを多用して何か起こると思わせて起こらない展開が多く好みでは無い。話も意味有りそうで無い。
ファニーゲームよりタチが悪い
acco

accoの感想・評価

3.6
保身

コリンファレル、こんな情けない男似合うなあー
ホラ丼

ホラ丼の感想・評価

3.6
なんだこの、じわじわとした怖さ。クセになりそうな面白さ。この監督にハマりそう。
目が離せないのに、寝不足だと寝ちゃう静かな絵音作りの中、淡々と描かれていく。
ちょっと退屈。鹿まだ?って油断している間に、あれ?なんだかヤバイ気がする…えっなにヤダ怖い…まさか!いや、でも、どうやって?…え、マジかよ…
という感じで、いつの間にか、恐怖に支配されています。
題材のギリシャ神話知らなくても楽しかった。今度は神話把握してから、寝落ちする危険のない時に、おかわりしたい。
これがPG12なのが驚き。R15くらい設けられても不思議ではない、終始不気味で淡々として抑揚がほとんど感じられずに語られる外科医スティーブン(コリン・ファレル)とその家族と不気味な青年、その青年を家に招き入れてから子供たちに異変が…という話。

ずっと不思議で不気味で、スティーブン自身とその家族たちの話であるのにどこか俯瞰、全体的に"他人事"のように物語が進んでいく。登場人物のバックグラウンドが語られてもそれすらも淡々としていて、全員運命から媚びて逃れようとする様が酷く不気味だった。

シュルレアリズムを感じてところどころえ?(笑)と笑ってしまうんですがこれをホラーにカテゴライズするのはちょっと違うかなと。ザ・スプーキー・ムービー。面白かった。
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