140字プロレス鶴見辰吾ジラ

Portal: No Escape(原題)の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

Portal: No Escape(原題)(2011年製作の映画)
3.3
”頭がいい奴”

「10 クローバーフィールドレーン」の監督、ダン・トラクテンバーグが放つ、”監禁”×”謎”×”脱出”をテンポ良く加速させるアクティブラーニング型のショートフィルム。「10 クローバーフィールドレーン」でもそうでしたが、謎に放り込まれるライド感と監視カメラ視点から投げかけられる謎に対して、見ているこちら側が知能指数を上げる心地良さ、さり気ないランチが滑り込んでくるテンポ感の提供。面白くなる…と思わせておいて、飛び出す謎すぎるガジェットとその使用法を瞬時に理解し主人公の加速的なラーニングスキルにジェット気流に乗ったかのように引き出されるテンション。ショートフィルムながらツボのつき方は上手い。この監督のスキルとアクティブな女性がタイプなのだろうと感じる愛らしさが良かった。クライマックスの脱出経路の導き方なんて良い味。そして終わり方と、それ以降に掻き立てられる知能指数の上昇も含め、まだ見たさの満たされぬ感覚が好き。