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ナラタージュのsayanoのレビュー・感想・評価

ナラタージュ(2017年製作の映画)
3.8
人が「恋愛」を超えた時「依存」というものに行き着くことを10代にして感じ取った。
お互い好きで、でもそれは瑞々しい「好き」の度合いを超えて、依存のレベルまで達した時人はどう思うのか、きっと不完全ながらも自分なりの解釈で鑑賞できたと思う。
大人になって、自分でも大恋愛をして、経験値を積んで、恋愛偏差値を上げた時に観たら全く違う作品として胸の中に入ってくるだろうけど、今は今しか感じ取れないものをただひたすら140分間本能で感じ取ってた感じ。

円満なハッピーエンドの恋愛映画しかない中でここまで人間味のある、でも汚くない、いやむしろ綺麗な物語は確かにこれからの恋愛映画のあるべき姿を指針しているかのように感じ取られた。

葉山先生のズルさと卑怯さ、
泉の弱さと強さ、
小野くんの不器用すぎる真っ直ぐさ、
ああ、人って恋愛しててもこんなもんだよな。むしろ恋愛してる時が一番クズだなあ、と。
でも泉と先生の最後のシーンはありえないくらい泣きました。


総じて全て、何か言葉に表せないものを「感じ取った」映画だった!
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