ひでG

ナラタージュのひでGのレビュー・感想・評価

ナラタージュ(2017年製作の映画)
3.4
「アデル〜」で激しい恋心を観させてもらった後だけに、これが今の日本的な恋愛?
しっくりはこないのは確か。

原作は確か途中までしか読んでないので、本作が原作に忠実なのか、映画的な解釈を加えているかは定かではない。

映画としては、さすが行定監督!
かなりドロドロ、オロオロなお話をきちんとまとめているし、心理描写も丁寧。

「1人の人を思い続ける」
「2人の男性の間で揺れるひとりの女性」
みたいな恋愛映画の定番の展開だけど、

多くのユーザーさんが書かれているように、
この2人の男性か酷い。
男として有村架純ちゃんに対してあまりにも酷いのです。

なので、僕は、またまた勝手な解釈なんだけど、裏テーマがある作品なんじゃないかとさえ思ってしまった。

その裏テーマとは?、、、


ジャジャン!
世の独身女性よ!見た目に惑わされるな、
こんな男と恋に落ちるな!

まず、松潤先生。
繊細で優しい。教師としてなら、顧問なら
いい人でしょう。

でも、このタイプと恋に落ちてはダメ。
「決意や覚悟のない優しさ」は、時として
残酷さにも変わる。

この先生の優柔不断さ、
現役時代の突然のキス。
卒業してからの呼び出し。
病気の彼女を見舞うとか、
全て、これ、恋心=下心
だよね。

特に松潤先生は、【ネタバレになるから言わないけど】ちゃんとした覚悟を持って、上記のことはしないとね!

時に優しさを振り撒いて、いざとなると、言葉を濁す。

それって、優しいって言わないよね。

一方の坂口健太郎くん。
付き合う前と後で激変する。
なぜなら、自分本位で愛するから、
君自体ではなく、僕が愛した君。
必ず【僕の】が形容詞につく。

彼女のことが心配なのではない。2人の関係、つまりは僕のことが心配。
こういうタイプと恋に落ちてはダメ!

松潤先生も坂口くんも特段悪い、特殊な男ではない。よくいるタイプなのが怖い。

坂口くん、嫌な男をうまく演じたな〜

あっ、松潤。特段良くもないが、悪くもない。完全に薄い男になっているあたりは、
きちんと求められた役をこなせる、さすがです。


架純ちゃんはいいね😊凛としている彼女の良さがよく出されていた。

「リバースエッジ」の二階堂ふみや吉沢亮もそうだけど、行定監督の役者の良いところを引き出す演出、やっぱいいですね!


この映画観てると、「恋愛って難しいな〜」て、思えてしまうけど、

でも、本当は単純なんだよ。
アデルがエマに言った言葉

「あなたに触れたい!あなたに触れてほしい!」

架純ちゃん!これからいい恋をしてね!
皆さんも!
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