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マンハントのKUBOのレビュー・感想・評価

マンハント(2018年製作の映画)
3.0
ずいぶん評価の低い「マンハント」を、おっかなびっくり鑑賞。

まず冒頭で、オリジナル「君よ憤怒の河を渉れ」で繰り返し使われていたスキャットをチャン・ハンユーが口ずさみ、昔の映画の台詞として大滝秀治の台詞が引用される。おー、オマージュいっぱいとニコニコしてると、見るものに混乱をもたらす謎の多国籍映画の雰囲気が襲う。

一番みんなが言ってる吹替の問題や片言の言語問題。きっと「シン・ゴジラ」とかも、あのまま欧米で見られたら同様な違和感は抱かれるんだろうな。だんだん慣れてはくるけど。

ただ、あのインドみたいにみんなで踊っちゃうのは何だろう? あんなの中国人はパーティーで踊るのかしら?

物語は、元々だらだら長くとっ散らかってたオリジナルを「なぜハメられたのか?」というところにフォーカスしてわかりやすくした感じ。

「逃亡」をメインにしていたオリジナルと比べて、謎を解き明かす方がメインの本作は、やはりアクション重視。

一応日本だと言うのに、大阪で派手派手な銃撃戦が繰り広げられます。いいところで「ハト」も翔ぶしね。あまりにやり過ぎ感のある演出に笑ってしまった(^^)

また背後にある巨悪とその企みの本質が変更されているので、終盤はさらにアクションがパワーアップして、もうなんでもありのような状態に。「仮面ライダー」と言ってもいいし、昨日見た「虐殺器官」にも通づる所があるし。

楽しめますけど設定もストーリーも「マンガ」ですね。予告編を見ただけではハードボイルドなアクションものを期待しちゃうけど、元々オリジナルもとんでもない話でしたから、オリジナルを知ってる人の方が、見た時のショックは少ないかも。「ああ、あそこをこう変えたのね」とか「この人が中野良子の代わりね」とか見られるし。

ただ「高倉健」の代わりは誰にもできないので、オリジナルを超えているか、とか言われたら全然超えていません。逆に「原田芳雄」の代わりを務めた「福山雅治」はカッコよかったですよ。

(殺し屋の1人がデブだな〜って気になってたら、ジョン・ウー監督の娘だそうな。なんだかな〜)
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